スマホで撮りためた大切な写真、データとして見るだけでなく、形に残したいと考えたことはありませんか。コンビニでの写真プリントは、そんな願いを手軽に叶えてくれる便利なサービスです。しかし、いざコンビニで印刷しようとすると、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートは一体どこがいいのか、L判1枚いくらでプリントできるのか、結局どっちが安いのか、といった疑問が次々と浮かんでくるかもしれません。特に、iPhoneやAndroidのスマホからどうやってデータを送るのか、具体的なやり方がわからず、戸惑う方も多いようです。
この記事では、コンビニでの写真プリントに関するあらゆる疑問を解消します。各社のサービスを徹底比較し、あなたに最適なプリント方法を見つけるお手伝いをします。
- コンビニ各社のプリントアプリの特徴と使い分けがわかる
- L判や証明写真などサイズ別の料金や画質の違いを比較できる
- スマホからマルチコピー機へ写真を転送する具体的な手順がわかる
- 目的や用途に合わせた最適なプリント方法を選べるようになる
基本的なコンビニ写真プリントのやり方

- スマホからの写真プリントに必要なアプリ
- iPhoneでの写真データ送信方法
- 多彩な写真プリントの種類と選び方
- L判1枚いくら?写真プリントの料金
- 普通紙への文書印刷との違いは?
スマホからの写真プリントに必要なアプリ
コンビニでスマホの写真をプリントするには、専用のアプリを事前にインストールしておくことが不可欠です。利用するコンビニチェーンによって対応するアプリが異なりますので、店舗へ行く前に準備しておきましょう。
主に、データをWi-Fiで直接マルチコピー機に送信するタイプと、インターネット経由で事前にデータを登録しておくタイプの2種類があります。
コンビニ | 主要アプリ | ユーザー登録 | 特徴 |
セブン‐イレブン | セブン‐イレブン マルチコピー | 不要 | Wi-Fiで直接送信。多彩な写真メニュー(分割・証明写真など)に対応。 |
かんたんnetprint | 不要 | ネット経由で事前登録。有効期限は翌日までと短い。 | |
netprint | 必要 | ネット経由で事前登録。有効期限が7日間と長く、データの共有に便利。 | |
ローソン | PrintSmash | 不要 | Wi-Fiで直接送信。写真やPDFを転送可能。 |
ネットワークプリント | 会員登録なしでも利用可 | ネット経由で事前登録。LINEからも登録でき手軽。 | |
ファミリーマート | PrintSmash | 不要 | Wi-Fiで直接送信。ローソンと共通のアプリ。 |
ファミマネットワークプリント | 会員登録なしでも利用可 | ネット経由で事前登録。コメント入り写真など独自機能も搭載。 |
このように、ユーザー登録が不要なアプリが多く、誰でも気軽に利用を開始できます。急いで一枚だけプリントしたい場合はWi-Fi転送タイプ、複数の人に同じ写真を共有したい場合はネット登録タイプといったように、用途に応じてアプリを使い分けるのが賢い方法です。
iPhoneでの写真データ送信方法
iPhoneユーザーが写真をプリントする際の基本的な流れは、Androidと大きく変わりません。まず、App Storeから利用したいコンビニの専用アプリをダウンロードします。
Wi-Fiでデータを送信する「セブン‐イレブン マルチコピー」や「PrintSmash」のようなアプリの場合、操作は非常に直感的です。 アプリを起動し、「写真をプリントする」といったメニューを選択すると、iPhone内の「写真」アプリへのアクセス許可を求められます。許可すると写真ライブラリが表示されるので、プリントしたい画像を選んでアプリに登録します。その後、コンビニのマルチコピー機の画面に表示されるWi-Fiのネットワーク名(SSID)とパスワードを、iPhoneの「設定」>「Wi-Fi」画面で入力して接続し、データを送信します。
一方、「かんたんnetprint」などのネットワーク経由のアプリでは、Wi-Fi接続は不要です。アプリ内で写真を選択してアップロードすると、「プリント予約番号」やQRコードが発行されます。これをマルチコピー機で入力またはかざすだけで、簡単に印刷ができます。
どちらの方法でも、iPhoneの写真アプリから直接プリント操作はできず、必ずコンビニの専用アプリを経由する必要がある点を覚えておきましょう。
多彩な写真プリントの種類と選び方
コンビニの写真プリントは、一般的なL判サイズだけにとどまりません。様々なサイズやレイアウトが用意されており、用途に合わせて選べるのが大きな魅力です。
一般的な写真プリント
最も標準的なサービスです。光沢のある専用の写真用紙に印刷され、思い出を鮮やかに残せます。サイズは主にL判(89×127mm)と、少し大きい2L判(127×178mm)から選べます。
証明写真プリント
履歴書や各種申請書に必要な証明写真を、手持ちのデータから作成できる便利なサービスです。複数のサイズ(例:4×3cm、4.5×3.5cmなど)が1枚のシートにレイアウトされて印刷されるため、必要なサイズを切り取って使います。急に証明写真が必要になった際に非常に役立ちます。
ましかくプリント
Instagramなどで人気の正方形フォーマットで印刷できるサービスです。通常のL判用紙に正方形の写真がプリントされ、余白部分にメッセージを書き込んだり、切り取っておしゃれに飾ったりと、アレンジの幅が広がります。
分割プリント
1枚の写真用紙に、複数の写真(2、4、8、16分割など)を並べて印刷する機能です。旅行の写真を一覧にまとめたり、手帳に貼るための小さなシール代わりに使ったりと、アイデア次第で様々な活用ができます。インデックスプリントとしても便利です。
シャッフルプリント・シェアプリント
セブン‐イレブンで利用できるユニークな機能です。シャッフルプリントは、複数の写真をおしゃれな背景の上にランダムに配置し、コラージュ作品のような1枚に仕上げます。シェアプリントは、同じ写真を2枚ずつレイアウトし、友人や家族と分け合うのに最適なプリント形式です。
これらの多様なプリント形式を理解し、目的に応じて使い分けることで、写真の楽しみ方がさらに広がるでしょう。
L判1枚いくら?写真プリントの料金
コンビニで写真をプリントする際、最も気になるのが料金です。基本的なL判サイズの料金はコンビニによって少し異なります。
以下に、主要3社の代表的な写真プリントサービスの料金をまとめました。
プリントの種類 | セブン‐イレブン | ローソン | ファミリーマート |
写真プリント(L判) | 40円 | 30円 | 30円 |
写真プリント(2L判) | 100円 | 80円 | 80円 |
ましかくプリント | 40円 | 50円 (スクエア) | 50円 (スクエア) |
証明写真プリント | 250円 (L判) | 200円 (L判) | 200円 (L判) |
分割プリント | 40円 (L判) | 30円 (L判/インデックス) | 30円 (L判/インデックス) |
シール紙(L判) | – | 200円 | 200円 |
※上記は2025年7月時点の税込価格です。料金は変更される場合があります。
表を見ると、基本的なL判・2L判の写真プリントでは、ローソンとファミリーマートがセブン‐イレブンよりも安価な設定になっていることがわかります。証明写真についても同様の傾向があります。 一方で、セブン‐イレブンはL判サイズの用紙で「ましかくプリント」や「分割プリント」が40円で利用できるため、特殊なレイアウトでも割高感なく楽しむことが可能です。
単純な写真プリントの安さを求めるならローソンかファミリーマート、多彩な機能を活用したいならセブン‐イレブン、といった視点で選ぶのが良さそうです。
普通紙への文書印刷との違いは?
コンビニのマルチコピー機では、写真プリントの他に、PDFやWordファイルなどを普通紙に印刷する「文書プリント」も可能です。この二つは似ているようで、目的や仕上がりが大きく異なります。
最も大きな違いは使用する用紙です。写真プリントでは、表面に光沢加工が施された厚手の「写真用紙」が使われます。これにより、インクの発色が高まり、写真本来の鮮やかさや階調を美しく再現することが可能です。一方、文書プリントで使われるのは一般的な「普通紙」や、少し厚手の「光沢紙」です。
画質も異なります。写真プリントは高解像度のデータ印刷に最適化されており、人物の肌の質感や風景の細部までくっきりと表現します。文書プリントは、主に文字や図表を明瞭に読み取れることを目的としているため、写真のような繊細な色の再現性は求められません。
料金体系にも差があります。文書プリントはカラーでもA4サイズ1枚50円~60円程度ですが、写真プリントはL判1枚で30円~40円です。用紙のサイズが小さいにもかかわらず写真プリントの方が割高に感じられるかもしれませんが、これは専用用紙や高品質なインクのコストが反映されているためです。
要するに、思い出の写真をきれいに残したい場合は「写真プリント」、会議資料やレポートなどを印刷したい場合は「文書プリント」と、目的に応じて明確に使い分けることが大切です。
各社別コンビニ写真プリントのやり方比較

- コンビニ3社はどこがいい?特徴を比較
- 料金で比較!結局どっちが安いのか
- セブンイレブンのマルチコピー機の特徴
- ローソンはネットワークプリントが便利
- ファミリーマートのプリントサービス紹介
- まとめ:最適なコンビニ写真プリントのやり方
コンビニ3社はどこがいい?特徴を比較
セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマート。どのコンビニで写真をプリントするのが最適なのでしょうか。それぞれに強みがあるため、何を重視するかによって選択は変わります。
品質を重視するなら「セブン‐イレブン」
セブン‐イレブンの最大の特徴は、プリント画質の高さにあります。富士フイルム製のマルチコピー機を採用しており、特に人物の肌を自然で美しく見せる「美肌補正」機能が自動で適用される場合があります。元のデータより少し明るく、きれいな仕上がりを期待できるため、記念写真や人物写真のプリントにおすすめです。また、前述の通り、シャッフルプリントやシェアプリントといった独自の多彩な機能も魅力です。
安さと手軽さを求めるなら「ローソン」
ローソンの強みは、プリント料金の安さです。L判1枚30円、2L判80円という価格は、日常的な写真を気軽にプリントしたい場合に非常に魅力的です。SHARP製のマルチコピー機は操作も直感的で分かりやすく、専用アプリ「PrintSmash」を使えばWi-Fiで簡単にデータを送信できます。また、「ネットワークプリント」サービスはLINEアプリと連携しており、トーク画面に写真を送るだけで予約番号が発行される手軽さもポイントです。
バランスの取れた「ファミリーマート」
ファミリーマートもローソンと同じくSHARP製のマルチコピー機を導入しており、料金体系や基本的な機能はローソンとほぼ同じです。したがって、安さという点ではセブン‐イレブンより優位にあります。ファミリーマート独自の強みとしては、「ファミマネットワークプリント」アプリに搭載されたコメントフレーム機能や、「ファミマプリント」というコンテンツサービスで人気キャラクターのブロマイドなどを購入できる点が挙げられます。
以上のことから、画質と多機能性を最優先するならセブン‐イレブン、コストパフォーマンスと手軽さを重視するならローソンかファミリーマート、と考えると選びやすいでしょう。
料金で比較!結局どっちが安いのか
前述の通り、L判1枚あたりの料金はローソンとファミリーマートが30円、セブン‐イレブンが40円と、ローソン・ファミマ連合に軍配が上がります。しかし、「どっちが安いか」はプリントする種類やサイズによって結論が変わる場合があります。
例えば、シール紙にプリントしたい場合、セブン‐イレブンでは対応していませんが、ローソンとファミリーマートではL判1枚200円で印刷が可能です。手帳や小物をデコレーションしたい用途では、この2社が選択肢となります。
また、A4サイズの光沢紙に写真を大きく引きのばして印刷する「引きのばしプリント」を比較すると、セブン‐イレブンは文書プリントの扱いとなりカラー1枚80円(スマートフォンから)ですが、ローソンやファミリーマートでは120円かかります。ポスターのように飾りたい場合は、セブン‐イレブンの方が安く済むケースも考えられます。
証明写真も、ローソンとファミリーマートが200円であるのに対し、セブン‐イレブンは250円です。わずか50円の差ですが、複数回利用する可能性がある場合は無視できないでしょう。
これらのことから、単純なL判プリントであればローソンかファミリーマートが最も安価です。しかし、シール紙や証明写真、A4サイズでの引きのばしなど、特定の用途においては各社の料金設定が異なるため、目的に合わせて最もコストパフォーマンスの良いコンビニを選ぶことが重要になります。
セブンイレブンのマルチコピー機の特徴
セブン‐イレブンのマルチコピー機は、ただ写真を印刷するだけでなく、多彩な機能で「思い出を楽しく加工する」体験を提供してくれるのが大きな特徴です。これを支えているのが、用途別に用意された3つの専用アプリです。
3つのアプリの使い分け
- セブン‐イレブン マルチコピー: Wi-Fiでスマホとコピー機を直接つなぐアプリです。ユーザー登録不要で、分割、証明写真、シャッフル、シェアといった全ての写真プリントメニューを利用できます。店頭で写真を選んでサッと印刷したい場合に最適です。
- かんたんnetprint: 事前にインターネット経由で写真を登録しておくアプリ。こちらもユーザー登録は不要ですが、印刷の有効期限が予約日の翌日までと短いのが特徴です。自宅や移動中に準備を済ませ、店頭ではQRコードをかざすだけで印刷したい人向けです。
- netprint: ユーザー登録が必要な、インターネット経由の登録アプリです。有効期限が7日間と長く設定されているため、後日印刷したり、予約番号を友人に教えて各自で印刷してもらったりする「共有」用途に非常に便利です。
高画質&ユニークなプリント機能
富士フイルムの技術が生かされた高画質なプリントは、セブン‐イレブンの揺るぎない強みです。特に、複数の写真を自動でレイアウトしてくれる「シャッフルプリント」や、2人で分け合える「シェアプリント」は、他のコンビニにはないユニークな機能です。友人へのプレゼントやイベントの記念品作りにも活用できるでしょう。
このように、セブン‐イレブンは単に写真を印刷するだけでなく、アプリと多彩な機能を組み合わせることで、写真の楽しみ方を広げてくれるサービスと言えます。
ローソンはネットワークプリントが便利
ローソンの写真プリントサービスは、SHARP製のマルチコピー機によるシンプルで分かりやすい操作性と、コストパフォーマンスの高さが魅力です。特に、利便性を大きく向上させているのが「ネットワークプリント」サービスです。
LINE連携でさらに手軽に
ネットワークプリントサービスの最大の利点は、LINEアプリと連携している点にあります。事前に「ネットワークプリント」のLINE公式アカウントを友だち追加しておけば、プリントしたい写真や文書をトーク画面に送信するだけで、プリント予約番号が自動で返信されます。専用アプリをいちいち起動する手間すらなく、日常的に使っているLINEの操作感でプリント準備が完了するのは非常に手軽です。
「PrintSmash」との使い分け
もちろん、Wi-Fiで直接データを送信する「PrintSmash」アプリも利用可能です。こちらはユーザー登録が不要で、スマホ内の写真やPDFをすぐにマルチコピー機へ転送できます。たくさんの写真を一度に送りたい場合や、ネットワーク環境が不安定な場所では「PrintSmash」が便利です。一方、事前に登録を済ませておきたい場合や、LINEの手軽さを活用したい場合は「ネットワークプリント」が適しています。
ユニークな「小冊子プリント」
ローソンのマルチコピー機には、複数のページを自動で面付けし、二つ折りにすると冊子になる「小冊子プリント」という機能もあります。旅行の写真集やイベントのプログラムなどを自作したい場合に面白い機能です。
このように、ローソンは基本的な写真プリントの安さに加え、LINE連携といった現代的な利便性や、少し特殊な印刷機能を備えた、使い勝手の良いサービスを提供しています。
ファミリーマートのプリントサービス紹介
ファミリーマートのマルチコピー機は、ローソンと同じくSHARP製を採用しているため、基本的な料金や「PrintSmash」アプリを使ったWi-Fiプリントの操作方法はローソンとほぼ共通です。安価で手軽にプリントできるという点は、ファミリーマートの大きなメリットと言えます。
一方で、ファミリーマートならではのサービスも展開されており、ローソンとの差別化が図られています。
「ファミマネットワークプリント」アプリ
ファミリーマート版のネットワーク事前登録サービスが「ファミマネットワークプリント」です。こちらも会員登録なしで利用可能ですが、特筆すべきはアプリ内に搭載されている「コメントフレーム機能」です。写真に好きなコメントを入れたり、デザインフレームを選んで組み合わせたりと、簡単なデコレーションがアプリ内で完結します。一手間加えたオリジナルの一枚を作りたい場合に便利な機能です。
コンテンツが充実した「ファミマプリント」
もう一つの大きな特徴が、「ファミマプリント」と呼ばれるコンテンツプリントサービスです。人気のアニメキャラクターやアイドルのブロマイド、ゲームのイラスト、競馬の予想紙、楽譜など、多種多様なコンテンツをマルチコピー機で購入・印刷できます。自分の写真をプリントするだけでなく、「好きなコンテンツを買う」という目的でも利用できるのが、他のコンビニにはない魅力です。
以上のことから、ファミリーマートはローソンと同様の安さと手軽さを持ちつつ、アプリでの簡易編集機能や豊富なコンテンツプリントといった独自の付加価値を提供している、バランスの取れたサービスと言えるでしょう。
まとめ:最適なコンビニ写真プリントのやり方

この記事では、コンビニでの写真プリントのやり方について、各社の比較を交えながら詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- コンビニでの写真プリントにはスマホアプリの利用が必須
- セブン、ローソン、ファミマで使えるアプリはそれぞれ異なる
- アプリはWi-Fiで直接送るタイプとネットで事前登録するタイプがある
- ユーザー登録不要ですぐに使えるアプリが多い
- 写真プリントの料金はL判1枚30円から40円が相場
- 料金の安さを重視するならローソンかファミリーマート
- 画質の美しさや補正機能を求めるならセブンイレブン
- iPhoneもAndroidも専用アプリを介してプリントする
- 一般的なL判や2L判以外にましかくプリントも選択可能
- 証明写真も200円台から手軽に作成できる
- 複数の写真を1枚にまとめる分割プリントやインデックスプリントも便利
- ローソンとファミマではシール紙への印刷に対応している
- ネット登録タイプのアプリには印刷有効期限があるので注意が必要
- 行政サービスなど写真プリント以外の機能も充実している
- 自分の目的や重視するポイントに合わせて最適なコンビニとアプリを選ぼう