大好きなアーティストのライブや話題の舞台、なんとしてでもチケットを手に入れたいですよね。そんな時に必ず目にするのが、ローソンチケットの有料会員サービスであるLEncore(エルアンコール)の存在です。でも、いざ申し込もうとすると、年会費の元は取れるのか、もし当選確率が上がらないなら意味がないのではと不安になることもありますよね。また、ネット上ではカードが届かないという声や解約の方法がわかりにくいといった情報も見かけるため、余計に迷ってしまうかもしれません。そこで今回は、実際にローソンを頻繁に利用する私が、LEncoreカードのメリットやデメリット、そして気になるキャンペーン情報の活用法まで詳しくお話しします。

- LEncore会員になることでチケットの当選チャンスがどう広がるかがわかる
- 年会費1,650円を支払う価値があるかどうかを判断できるようになる
- カード発行のタイミングや複雑な解約手続きの注意点を事前に把握できる
- 自分にとってLEncoreカードが必要かどうかが明確になる
ローソンのLEncoreで当選確率は上がるのか

チケット争奪戦において、少しでも有利になりたいと願うのは当然のことですよね。ここでは、LEncoreカードを持つことで具体的にどのような恩恵が受けられるのか、そして皆さんが一番気になっている「本当にチケットは当たりやすくなるのか」という点について、仕組みを紐解きながら解説していきます。
年会費1650円はチケット代として高いか
まず最初に気になるのがコストですよね。LEncoreカードの年会費は税込で1,650円です。「チケットを取るためだけにクレジットカードを作るの?」と躊躇してしまう気持ち、よくわかります。私も最初はそうでした。
しかし、これを月額に換算してみると約137円です。コンビニのペットボトル飲料1本分よりも安い金額で、1年間ずっと「LEncore会員限定」の先行抽選に参加できる権利が得られると考えれば、決して高くはないのかなと私は思います。特に、年に数回以上ライブやイベントに行く方であれば、チケットの発券手数料などと比べても、十分に許容範囲内の必要経費と言えるのではないでしょうか。
ここがポイント
年会費1,650円は、月額換算で約137円。チケット当選のための「保険」や「必要経費」と割り切れるなら、コスパは悪くありません。
プレリクとLEncore会員の決定的な違い
ローソンチケットには、誰でも無料で登録できる「プレリク(プレリクエスト)」という先行枠があります。「無料で申し込めるなら、わざわざ有料会員にならなくてもいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、ここには決定的な違いがあります。それは「抽選に参加できる回数」と「ライバルの数」です。LEncore会員になると、多くの公演で「LEncore会員限定先行」と「プレリク先行」の両方に申し込むことができます。つまり、単純にチャンスが2回に増えるわけです。
| 会員種別 | 年会費 | 参加できる先行 | ライバル数 |
|---|---|---|---|
| LEncore会員 | 1,650円 | LEncore先行 + プレリク先行 | 少ない |
| 無料会員 | 無料 | プレリク先行のみ | 非常に多い |
無料会員の数は膨大ですが、わざわざクレジットカードを作って年会費を払っているLEncore会員の数は、それよりも圧倒的に少なくなります。この「分母の違い」こそが、有料会員の最大の強みなのです。
LEncore先行は当たらないという噂の検証
ネットで検索すると「LEncoreでも全滅した」「全然当たらない」という口コミを見かけることがあります。これを見ると不安になりますよね。正直にお伝えすると、LEncore会員になったからといって、必ずチケットが取れる魔法のようなことはありません。
人気絶頂のグループや、キャパシティの小さな会場での公演では、どんなに有利な枠でも落選することはあります。しかし、「当たらない」という声と同じくらい、あるいはそれ以上に「LEncore枠でやっと取れた」「LEncoreだけ引っかかった」という声があるのも事実です。
私の見解
「LEncoreは当たらない」のではなく、「LEncoreですら外れるほどの超高倍率」であることが多いです。それでも、無料会員枠一本で勝負するよりは、打席に立つ回数を増やす方が合理的だと私は思います。
チケット抽選における枠と倍率の仕組み
チケットの販売は、ファンクラブ先行、主催者先行、プレイガイド最速先行(LEncoreなど)、プレイガイド一般先行(プレリク)、一般発売というように、段階を踏んで行われます。
主催者はそれぞれの段階に「座席の在庫」を割り振っています。LEncore先行には、LEncore会員のためだけの在庫(枠)が確保されています。この「専用の在庫」に対して、比較的少ない人数の会員で抽選を行うため、数学的な確率論で言えば、無料枠よりも有利になる可能性が高いという仕組みです。
ただし、公演によってはそもそもLEncore枠が設定されていなかったり、極端に少ない在庫しか割り当てられていない場合もあるため、過度な期待は禁物です。あくまで「確率を少しでも上げるための装備」と捉えておくのが良いでしょう。
初年度無料キャンペーンの賢い活用方法
LEncoreカードへの入会を迷っている方に朗報なのが、「初年度年会費無料キャンペーン」です。このキャンペーンは不定期ですが、比較的頻繁に行われています。
もし、これから申し込もうとしている時期にこのキャンペーンが開催されていれば、最初の1年間はリスクゼロでLEncoreの効力を試すことができます。とりあえず1年使ってみて、チケットが取れなかったり、あまりメリットを感じなかったりしたら、2年目の年会費がかかる前に解約するというのも賢い戦略の一つです。
注意点
キャンペーン適用には「期間内の申し込み」だけでなく「期間内のカード発行」が条件になることが多いです。審査に時間がかかると対象外になることもあるので、余裕を持って申し込みましょう。
ローソンのLEncore申し込みと解約の注意点

メリットについては理解できても、クレジットカードの作成には手続きの面倒さやトラブルのリスクがつきものです。ここでは、申し込む前に知っておくべき「届かない」問題や、意外と複雑な「解約」の落とし穴について、私の経験を交えてお伝えします。
カードが届かないトラブルを防ぐ申込時期
私が最も注意してほしいのがこれです。「来週のLEncore先行に申し込みたい!」と思ってからカードを申し込んでも、まず間に合いません。
最近は即時発行できるデジタルカードも増えていますが、LEncoreカードは基本的に物理的なカードが手元に届くまで会員登録が完了しない(または会員機能が有効にならない)ケースが多いです。通常でも発行までに1〜2週間、審査や郵便事情によってはそれ以上かかることもあります。
「カードがまだ届かないから申し込みできない!」と焦るのは精神衛生上よくありません。お目当てのツアーやイベントが発表される前、いわゆる「何もない時期」にこそ、早めに作っておくことを強くおすすめします。
解約できないと焦る前の確認ポイント
「チケットが取れなかったから解約したい」と思った時に、「解約ボタンが見つからない」「電話が繋がらない」というトラブルもよく聞きます。LEncoreカードは三井住友カードが発行していますが、システムの一部が旧セディナの流れを汲んでいるため、手続きが少し分かりにくいことがあります。
特に注意が必要なのは、Web上の会員サービス「Vpass」ですべて完結する場合と、電話での手続きが必要な場合がある点です。いざという時に慌てないよう、カード裏面の電話番号(アンサーセンター)は必ずチェックしておきましょう。
Vpassアプリでのログインと管理方法
カードが届いたら、利用明細の確認などのために「Vpass」アプリを利用することになります。ここで少し混乱しやすいのが、ログインIDの扱いです。
すでに他の三井住友カード(ナンバーレスカードなど)を持っている場合、LEncoreカードも同じVpassアカウントで管理できることが多いですが、別のアカウントが必要になるケースもあります。ログインできない時は、まずカードごとのID設定を確認してみましょう。
クレジットカード以外の会員特典と機能
実はLEncoreカードには、チケット以外の特典もあります。例えば、会員限定のプレゼント企画や、宿泊プランがお得になる「ローチケ旅行」での優待などです。
また、旧セディナ系の特典が残っている場合、ダイエーやイオンなどのスーパーでポイント優遇が受けられることもあります。チケットのためだけに作ったカードでも、普段のお買い物でポイントが貯まりやすいなら、年会費の元を取るハードルはさらに下がりますよね。お財布に入れておいて、スーパー専用カードとして活用するのもアリかもしれません。
ローソンのLEncoreを作るべき人とは

ここまで色々と解説してきましたが、結局のところ、LEncoreカードはどんな人におすすめなのでしょうか。
- 絶対にチケットを取りたい「推し」がいる人:わずかでも確率を上げるために手段を選ばないなら必須です。
- 年に数回以上、人気公演に申し込む人:数打ちゃ当たる戦法で、年会費以上の価値を感じやすいです。
- 演劇やミュージカルが好きな人:実はライブよりも舞台系の方がLEncore枠が強い傾向にあります。
逆に、「なんとなく行けたらいいな」程度の方や、そもそもLEncore枠が設定されないイベントにしか行かない方には不要かもしれません。
まとめ
LEncoreカードは、チケット争奪戦という「戦場」における強力な武器の一つです。絶対に勝てるわけではありませんが、丸腰(無料会員)で挑むよりは遥かに心強い味方になってくれるはずです。
※本記事で紹介している情報は、執筆時点での内容に基づいています。キャンペーンやカードの仕様は変更される可能性があるため、申し込みの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。また、クレジットカードの作成や解約は、ご自身の判断と責任において行ってください。

