セブンイレブン発祥の地は?アメリカの氷屋から始まった歴史と謎

コンビニといえばセブンイレブンですが、その発祥の国がどこかご存知でしょうか。実はアメリカの氷屋がルーツだという話や、日本の一号店がいつどこにできたのかなど、意外と知らない歴史がたくさんあります。この記事では創業の場所からロゴのnが小文字である理由まで、セブンイレブン発祥に関するエピソードを詳しく紹介します。

発祥
  • セブンイレブンがアメリカの氷屋から生まれた意外な経緯
  • 店名がセブンイレブンに変わった理由とロゴの秘密
  • 日本の一号店が豊洲にオープンした際のエピソード
  • アメリカの親会社を日本側が買収した逆転劇の真相
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セブンイレブン発祥の地アメリカの歴史

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私たちが普段何気なく利用しているセブンイレブンですが、その歴史を紐解くと、実は1927年のアメリカ・テキサス州にたどり着きます。ここでは、現在のコンビニエンスストアの原型がいかにして生まれたのか、その創業の歴史について見ていきましょう。

発祥の国アメリカと氷屋からの歴史

セブンイレブン発祥の国は、アメリカ合衆国です。1927年、テキサス州のダラスにあるオーククリフという地区で、その歴史は幕を開けました。

当時のアメリカ南部はとても暑い地域ですが、家庭用の電気冷蔵庫はまだ普及していませんでした。そのため、多くの家庭では「アイスボックス」と呼ばれる冷蔵庫を使っており、食品を保存するための「氷」が生活の必需品だったんですね。

そんな中、クロード・S・ドーリィたちが設立した「サウスランド・アイス・カンパニー」という会社が、氷を販売する小売拠点(アイスドック)を運営していました。これが、世界のセブンイレブンのご先祖様にあたる場所なんです。

氷屋がルーツとなった創業の真実

では、なぜ氷屋さんがコンビニになったのでしょうか。そこには、ジョン・ジェファーソン・グリーン(通称:アンクル・ジョニー)という従業員の素晴らしい気づきがありました。

彼は、お客さんが氷を買いに来るついでに、パンや牛乳、卵といった「毎日の食事に必要なもの」を欲しがっていることに気がついたんです。当時の食料品店は夕方や週末に閉まってしまうことが多かったので、週7日、長時間営業している氷屋でこれらが買えたら、お客さんはとても助かりますよね。

ここがポイント

ただ商品を売るだけでなく、「欲しい時にすぐ手に入る」という利便性(コンビニエンス)そのものを商品化したのが、この時だったと言えます。

営業時間が由来となった店名の変更

創業当初、このお店は「トーテム・ストア(Tote’m Stores)」と呼ばれていました。「買ったものを持って帰る(Tote ‘em)」という意味と、お店の前に置いたトーテムポールをかけたユニークな名前だったそうです。

その後、1946年になって私たちもよく知る「7-Eleven(セブン-イレブン)」という名前に変更されました。この名前の由来、実は当時の「営業時間」なんです。

店名の由来

  • 7:朝の7時開店
  • Eleven:夜の11時閉店

「朝7時から夜11時まで、毎日あなたのために開いていますよ」というメッセージが込められていたんですね。今でこそ24時間営業が当たり前ですが、当時としては画期的な長さだったことでしょう。

最初に売ったパンや牛乳と利便性

先ほど少し触れましたが、氷屋の店先で最初に販売されたのは、牛乳、卵、パンといった基礎的な食料品でした。

これらは毎日使うものですが、わざわざ遠くのスーパーまで行くのは大変です。家の近くにある氷屋さんで、氷を買うついでにサッと買える。この「ワンストップ性」こそが、現代のコンビニに通じる最大の価値だったのかなと思います。

また、初期の店舗ではガソリンスタンドも併設していたそうです。車で乗り付けて、ガソリンと氷と明日の朝食を一度に済ませる。まさに現代のロードサイド店舗の原型が、この時代に完成していたわけですね。

親会社が逆転した買収劇の背景

セブンイレブンの歴史を語る上で欠かせないのが、1990年代に起きた「日米企業の逆転劇」です。

1980年代後半、本家アメリカのサウスランド社は経営危機に陥ってしまいました。一方で、日本で独自に成長を遂げていたセブン-イレブン・ジャパンは絶好調。そこで、1991年にイトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパンがサウスランド社を買収し、経営権を握ることになったのです。

当時の衝撃

「弟子が師匠を救った」「子が親を買収した」と、ビジネス界では大きなニュースになりました。

その後、2005年には完全子会社化され、現在では日本の「セブン&アイ・ホールディングス」が、世界のセブンイレブンのトップとして君臨しています。なんだか不思議な巡り合わせですよね。

セブンイレブン発祥に隠された謎と日本

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アメリカで生まれたセブンイレブンですが、日本にやってきた際にも様々なドラマがありました。ここでは、日本での発祥エピソードや、誰もが一度は気になる「ロゴ」の謎について解説していきます。

日本の一号店がある場所と豊洲店

日本のセブンイレブン記念すべき第1号店は、東京都江東区の豊洲にあります。1974年5月15日にオープンしました。

「豊洲店」のオーナーである山本憲司さんは、もともと酒屋さんを営んでいたそうです。当時、日本の流通業界では「これからは大型スーパーの時代だ」と言われていましたが、イトーヨーカ堂の鈴木敏文さん(後の会長)が「小型店でも共存できる」と説得し、契約に至ったという熱いエピソードが残っています。

ロゴのnが小文字になっている理由

セブンイレブンの看板をよく見てみてください。「7-ELEVEn」と、最後の「n」だけが小文字になっていますよね。これ、なんでだろうと気になったことはありませんか?

公式には「正確な理由は不明」とされていますが、有力な説がいくつかあります。

デザインバランス説 すべて大文字(7-ELEVEN)だと角ばってキツイ印象になるため、当時の社長夫人が「nを小文字にして親しみやすくした方がいい」と助言したという説。
商標登録説 単なる数字の羅列だとありふれていて商標が取れないため、あえてデザインを変えて独自性を出したという説。

個人的には、奥様のアドバイスでデザインが柔らかくなったという説が素敵だなと思います。

開店初日に売れたサングラスの謎

日本1号店の豊洲店がオープンした日、一番最初に売れた商品は何だったと思いますか?おにぎりでもお弁当でもなく、なんと「サングラス」だったそうです。

朝の6時半過ぎ、開店時間より少し早く訪れた男性客が購入したんだとか。実はこれ、当時のアメリカの品揃えをそのまま真似していたから置いてあった商品なんです。食品だけでなく、ふとした時に必要な雑貨が売れる。「コンビニってこういう使い方ができるんだ」と日本人が初めて実感した瞬間だったのかもしれません。

美味しいおにぎりや弁当への進化

アメリカ発祥のセブンイレブンですが、日本でここまで定着したのは、間違いなく日本独自の進化があったからです。

特に「おにぎり」や「お弁当」の品質向上は凄まじいものがありますよね。保存料を減らしたり、地域ごとの味付けに変えたり。また、売れない商品をすぐに棚から外す「単品管理」という手法を徹底したことで、狭い店内でも「欲しいものがいつもある」状態を作り出しました。

今では、この日本流の運営ノウハウや質の高い食品が、逆にアメリカや世界中のセブンイレブンへ「逆輸出」されているんですよ。

セブンイレブン発祥の歴史まとめ

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今回は「セブンイレブン 発祥」をテーマに、アメリカでの創業から日本での成功までをご紹介しました。

  • 発祥は1927年のアメリカ・テキサス州の氷屋
  • 「7-Eleven」の名前は、朝7時から夜11時までの営業時間が由来
  • ロゴの「n」が小文字なのは、デザインを柔らかくするためという説が有力
  • 現在は日本のセブン&アイ・ホールディングスが親会社となっている

ただの便利なお店だと思っていましたが、氷屋さんから始まって、日米の逆転劇を経て今の形になったと思うと、看板を見る目が少し変わりそうですね。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

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