毎日の生活になくてはならないコンビニですが、ふと「セブンイレブンの店舗数は現在どれくらいあるんだろう」と気になったことはありませんか。日本全国の都道府県ごとのランキングやこれまでの推移、あるいは世界や海外に目を向けたときの規模感など、知れば知るほど面白いデータがたくさんあります。また、ニュースで閉店の話題が出ると「なぜ減っているの?」と疑問に思うこともあるかもしれません。この記事では、そんなセブンイレブンの店舗数に関するあらゆる疑問について、私自身が詳しく調べてみた結果をシェアしていきます。

- 最新の国内店舗数と都道府県別の詳しいランキング状況
- なぜこれほど店舗が多いのかという戦略的な理由と背景
- 世界全体での店舗規模や競合他社との具体的な数字比較
- 海外での展開状況や今後の店舗数増減に関する見通し
2025年セブンイレブンの店舗数と地域データ

まずは、私たちが普段利用している日本国内のセブンイレブンについて見ていきましょう。店舗数のデータを見ていくと、単に数が多いだけでなく、地域ごとにかなり戦略的な出店が行われていることがわかります。ここでは最新の数字や、地域による密度の違いについて掘り下げてみます。
国内店舗数の推移と最新データの詳細
2025年現在、セブンイレブンの国内店舗数は約21,590店(2024年8月末時点)に達しています。これは日本のコンビニ業界でもダントツの数字ですね。ただ、過去のデータと見比べてみると、かつてのような「年間1,000店ペースでの激増」という勢いは落ち着いてきているようです。
ここ数年は、21,000店台での微増傾向が続いています。これは、とにかく数を増やす「量的拡大」のフェーズから、中身を良くしていく「質的向上」のフェーズに入ったからだと言えますね。
2019年には沖縄への出店を果たし、悲願の「全国制覇」を達成しています。今は無理に増やすよりも、お店の質を高めることに注力しているようです。
都道府県別の店舗数ランキングトップ5
では、具体的にどの都道府県に店舗が多いのでしょうか。やはり人口が多い都市部に集中している傾向がありますが、数字で見るとその差に驚かされます。
| 順位 | 都道府県 | 店舗数(約) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 東京都 | 2,892店 | 圧倒的な多さ。オフィス街から住宅地まで網羅。 |
| 2位 | 神奈川県 | 1,499店 | 日本第2の市場として強力な地盤。 |
| 3位 | 大阪府 | 1,293店 | 西日本の最重要拠点。 |
| 4位 | 埼玉県 | 1,244店 | 高密度出店のモデルケースとも言える地域。 |
| 5位 | 千葉県 | 1,169店 | 物流拠点も多く、供給体制が盤石。 |
こうして見ると、東京都だけで四国4県の合計よりもはるかに多い店舗数があるんですね。首都圏エリアの店舗網がいかに分厚いかがよくわかります。
店舗数が少ない県や空白地域の現在
一方で、店舗数が比較的少ない地域もあります。たとえば鳥取県(約47店)や島根県(約62店)などは、まだ数が控えめです。ただ、重要なのは「空白県」はすでに存在しないという点です。
かつては「セブンがない県」として話題になることもありましたが、2019年の沖縄進出をもって、全ての都道府県への出店が完了しています。現在はどの県に行っても、あのオレンジと緑の看板を見つけられるのは安心感がありますね。
なぜ閉店?店舗数の増減にある深い理由
ニュースなどで「セブンイレブンが店舗を閉鎖」といった話題を目にすると、「経営が危ないのかな?」と不安になる方もいるかもしれません。でも、これは単なる撤退ではなく、「スクラップ&ビルド」という戦略的な動きであることが多いんです。
スクラップ&ビルドとは?
古くて収益の低い店を閉めて(スクラップ)、近くのより良い立地に新しい店を作る(ビルド)こと。これにより、全体の店舗数は変わらなくても、お店の稼ぐ力はアップします。
つまり、店舗の新陳代謝を良くして、常に元気な店舗網を維持するための前向きな閉店なんですね。
ドミナント戦略が生む店舗数密度の秘密
セブンイレブンの店舗数が特定の地域に集中しているのには、明確な理由があります。それが有名な「ドミナント戦略」です。
これは、一定のエリアに高密度で出店することで、配送トラックの移動距離を短くし、物流効率を極限まで高める手法です。配送時間が短くなれば、おにぎりや弁当の鮮度を保ったままお店に届けることができますよね。
私たちがいつも美味しいお弁当を食べられるのは、実はこの「店舗の密集」のおかげなんです。店舗数が多いことは、美味しさの裏付けでもあるんですね。
世界と競合で比較するセブンイレブンの店舗数

国内だけでも凄い規模ですが、世界に目を向けるとさらに桁違いの数字が見えてきます。ここからは、競合チェーンとの比較や、グローバルな展開状況について解説していきます。
ファミマとどっちが多い?店舗数を比較
よく「セブンとファミマ、どっちが多いの?」という話題になりますが、結論から言うとセブンイレブンの圧勝です。
| チェーン名 | 国内店舗数(約) | 差 |
|---|---|---|
| セブン-イレブン | 21,590店 | – |
| ファミリーマート | 16,300店 | 約5,300店差 |
| ローソン | 14,600店 | 約7,000店差 |
2位のファミリーマートに対しても、約5,000店以上の差をつけています。この差は、商品開発のための原材料調達力(バイイングパワー)にも直結していて、セブンプレミアムのような高品質な商品を作れる背景にもなっているようです。
ローソン等の競合シェアと日販の違い
店舗数だけでなく、注目したいのが「1店舗あたりの売上(平均日販)」です。実はここにも大きな差があります。
- セブン-イレブン:約70万円
- 競合他社:約55万円前後
店舗数が多い上に、1店舗ごとの売上も高い。これがセブンイレブンの本当の強さなんですね。「数が正義」というだけでなく、「質も伴った数」である点がポイントかなと思います。
世界規模でのセブンイレブン店舗数の実力
世界全体で見ると、セブンイレブンの店舗数はなんと85,816店(2025年2月期データ)にも達します。これは世界最大のコンビニチェーンとしての不動の地位です。
日本国内の約2万店も凄いですが、世界にはその4倍以上のセブンイレブンがある計算になります。まさにグローバルインフラと言っても過言ではありません。
海外進出国の店舗数とアジア市場の拡大
では、海外のどこにそんなにたくさんの店舗があるのでしょうか。実は、北米だけでなくアジアでの展開がものすごいんです。
特にタイでは15,000店以上、韓国でも13,000店近くが展開されています。タイに旅行に行ったことがある方は、日本と同じくらい頻繁にセブンを見かけて驚いた経験があるかもしれません。
台湾でも7,000店を超えており、アジア市場がセブンイレブンの成長を支える大きなエンジンになっています。日本のきめ細かい運営ノウハウが、アジア各国でも受け入れられている証拠ですね。
米国における店舗数再編とスクラップ
一方で、発祥の地であるアメリカ(北米)では、少し動きが異なります。最近も「北米で数百店舗を閉鎖」というニュースがありましたが、これも日本と同様の構造改革の一環です。
ガソリンスタンド併設型でタバコやガソリンに頼っていた古いタイプの店を減らし、日本のように「美味しい食べ物」を提供する店へと生まれ変わろうとしています。単に減らしているわけではなく、質の高い店へシフトしている最中だと言えます。
「大量閉店=撤退」と捉えられがちですが、実際には2030年に向けて新規出店も計画されており、より魅力的な店舗網を作るための準備期間と考えられます。
結論:セブンイレブンの店舗数と強さの証明

ここまで見てきた通り、セブンイレブンの店舗数は単なる「数の多さ」以上の意味を持っています。
国内2万店、世界8.5万店という圧倒的なネットワークは、効率的な物流を可能にし、私たちに新鮮な商品を届けるための基盤そのものです。閉店や出店のニュース一つとっても、その裏には「より便利で質の高いインフラであり続ける」という企業の意思が感じられますね。これからも、この巨大な店舗網がどう進化していくのか、楽しみながら注目していきたいと思います。

