急な出費でお金が必要になったとき、いつも通っているローソンで手続きや借入ができたら便利ですよね。「ローソン銀行カードローン」は、そんな身近なコンビニATMを活用できるサービスとして注目されています。

ただ、実際に利用するとなると、気になるのが審査の難易度や金利の高さ、そして返済の方法ではないでしょうか。また、ネット上の口コミを見ていると、「在籍確認の電話はあるの?」「ATMの手数料はかかる?」といった疑問も多く見かけます。
私自身もコンビニを毎日利用する中で、ローソン銀行のサービスやPontaポイントとの連携には以前から注目していました。銀行カードローンでありながら消費者金融に近い特徴を持つこのサービスは、使い道によっては非常に便利な反面、注意すべき点もいくつかあります。
この記事では、ローソン銀行が提供するカードローンの仕組みから、ATMをお得に使うコツまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
- ローソン銀行カードローンの金利や審査の仕組みがわかります
- 在籍確認や保証会社など申し込み前に知っておきたい注意点が理解できます
- Pontaポイントが貯まる独自のお得なサービスについて知ることができます
- ローソンATMで使える他社のカードローンや手数料の違いを把握できます
## ローソン銀行カードローンの金利と審査

まずは、ローソン銀行が直接提供しているカードローン商品について、そのスペックを深掘りしていきましょう。「銀行カードローン」という名前ですが、中身を見ると少し独自の色が出ているのが面白いところです。
### 実質年率と金利の仕組み
お金を借りる時に一番気になるのが金利ですよね。ローソン銀行カードローンの金利(実質年率)は、一般的に14.95% ~ 17.95%程度に設定されています。
正直なところ、この数字を見て「あれ、銀行にしては少し高めかな?」と思った方は鋭いです。一般的な都市銀行のカードローン上限金利が14.0%〜14.5%程度なのに対し、ローソン銀行の設定はどちらかと言えば消費者金融(上限18.0%程度)に近い水準になっています。
なぜ金利が高めなのか?
これは、メガバンクのように「低金利で厳選された優良顧客に貸す」というよりも、「コンビニで少額をサッと借りたい」という幅広い層のニーズに応えるための設定だと考えられます。その分、審査スピードや利便性に力を入れていると言えるでしょう。
### 審査基準と通過のポイント
審査に関しては、申し込み条件として「満20歳以上満69歳以下」で「原則安定したご収入のある方」とされています。これ自体は他の銀行と大きく変わりません。
重要なのは、背後にいる保証会社の存在です。ローソン銀行カードローンの保証会社は、プロミスなどを展開するSMBCコンシューマーファイナンス等が担当しているケースが多いようです。つまり、審査の基準はこの保証会社のスコアリングシステムに基づいています。
審査通過のためのチェックポイント
- 過去にクレジットカードや携帯料金の延滞がないか(信用情報)
- 年収に対して他社からの借入総額が多すぎないか(総量規制の観点)
- 申し込みフォームの入力内容にミスや虚偽がないか
特に、過去にSMBC系列のサービスでトラブルがあった場合は、審査が厳しくなる可能性があるので注意が必要です。
### 在籍確認の電話連絡はあるか
「職場に電話がかかってくるのは困る」という方は多いですよね。ローソン銀行カードローンの審査においても、原則として在籍確認の電話連絡は行われると考えておいた方が無難です。
ただし、最近のカードローン業界全体のトレンドとして、社会保険証(勤務先名入り)や給与明細などの書類提出によって電話連絡を代替できるケースも増えています。公式サイトには明記されていない場合でも、事情がある場合は申し込み直後にコールセンターへ相談してみる価値はあるかもしれません。
### 実際の口コミや評判の傾向
ネット上の口コミをリサーチしてみると、ユーザーの評価は真っ二つに分かれる傾向があります。
ポジティブな声としては、「いつも行くローソンで全部完結するのが楽」「Pontaポイント経済圏を使っているからメリットがある」といった利便性に関するものが目立ちます。
一方でネガティブな声としては、やはり「金利が他の銀行より高い」「限度額が少なめだった」というスペック面への不満が見受けられます。メガバンクのような「低金利で大きな枠」を期待して申し込むと、ギャップを感じてしまうかもしれません。
### Pontaポイント還元のメリット
ここがローソン銀行ならではの最大の強みです! ただお金を借りるだけでなく、利用に応じてPontaポイントが貯まる仕組みが用意されています。
例えば、クレジットカード機能付きの「ローソンPontaプラス」などを利用する場合、ローソン店舗での買い物で高還元率が適用されるほか、毎月の返済額やATM利用状況に応じてポイントが付与されるキャンペーンなどが実施されることもあります。
また、「ぽんたまATM」というサービスに登録しておけば、ローソン銀行ATMでの入出金取引後にスタンプを貯めてPontaポイントをもらうことも可能です。
ここがポイント!
借入による利息の支払いは「マイナス」ですが、ポイント還元という「プラス」があることで、実質的なコスト負担を少し和らげることができます。これは他の銀行にはない、コンビニ銀行ならではのメリットですね。
## ローソン銀行カードローンの返済とATM

借りた後は必ず返済が待っています。ここでは、返済サイクルや、多くの人が検索している「ローソンATMで使える他社のカードローン」についても整理しておきましょう。
### 指定の返済日と返済方法
ローソン銀行カードローンの約定返済日(毎月の決まった返済日)は、一般的に毎月10日となっています(銀行休業日の場合は翌営業日)。
返済方法は、登録した口座からの自動引き落としが基本です。給料日が25日や月末の方にとっては、10日はちょうどお財布が寂しくなりがちなタイミングなので注意が必要です。
残高不足に注意!
引き落とし日に残高が足りないと延滞扱いになり、遅延損害金が発生するだけでなく、信用情報(クレヒス)に傷がついてしまいます。スマホのカレンダーに通知設定をしておき、前日までに必ず入金しておく習慣をつけましょう。
### あとdeカードローンの仕組み
ローソン銀行のユニークな機能に「あとdeカードローン」があります。これは、クレジットカードのショッピング利用分やキャッシング利用分を、あとからカードローン(リボ払いなど)に変更できるサービス、またはその申し込み手続きのことを指します。
計算式は日割り計算になっており、「利用金額 × 実質年率 × 借入期間 ÷ 365」で利息が決まります。お財布が厳しい月だけこの機能を使い、余裕ができたらすぐに繰り上げ返済をすることで、利息を最小限に抑える賢い使い方も可能です。
### ATMの手数料と利用時間
ローソン銀行ATMは、原則として24時間365日稼働しています(メンテナンス時間を除く)。深夜や早朝でも借入・返済ができるのは、コンビニATMならではの圧倒的な利便性です。
ただし、手数料には注意が必要です。ローソン銀行自身のカードローンを利用する場合でも、利用時間帯によってはATM利用手数料がかかる場合があります。一方で、一定の条件(ステージ判定など)を満たすと、月数回まで手数料が無料になる特典が用意されていることもあります。
### 提携する他社カードローンの利用
実は、「ローソン カードローン」と検索する方の中には、「手持ちの三井住友銀行やプロミスのカードをローソンで使いたい」というニーズも非常に多いです。
ローソン銀行ATMは、主要な金融機関と幅広く提携しています。
| 金融機関・サービス | できること | 手数料の目安 |
|---|---|---|
| 三井住友銀行 | 借入・返済・残高照会 | 毎月25日・26日は無料など条件あり |
| 三菱UFJ銀行 | 借入・返済 | 時間帯により有料(バンクイック等は規定による) |
| エポスカード | キャッシング・返済 | リボ払い返済など条件により無料の場合も |
| 消費者金融(プロミス等) | 借入・返済 | 基本的に110円〜220円の手数料が発生 |
※手数料は各金融機関の会員ステータスや取引条件によって無料になるケースも多々あります。利用前に必ずお手持ちのカードの公式サイトを確認してください。
### 遅延損害金などの注意点
万が一、返済が遅れてしまった場合には「遅延損害金」が発生します。これは通常の金利よりも高い利率(年率20.0%近くになることも)で計算されるペナルティです。
たった数日の遅れでも発生しますし、何より「約束を守らなかった」という記録が残るのが痛手です。ローソン銀行の場合、アプリなどで次回返済日や金額をこまめにチェックできるので、これらを活用して管理を徹底しましょう。
### ローソン銀行カードローンのおすすめ層

最後に、これまでの情報を踏まえて、ローソン銀行カードローンはどんな人に合っているのかをまとめます。
まず、「Pontaポイントを本気で貯めているローソンヘビーユーザー」には間違いなくおすすめです。日常の動線で手続きが完結し、ポイント還元によるメリットも享受できます。
また、「数万円〜10万円程度の少額を、短期間だけ借りたい」という方にも適しています。金利はやや高めですが、利便性とスピード感を優先するなら十分な選択肢になるでしょう。
逆に、「数百万円単位の大きな金額を借りたい」「少しでも低い金利で借りたい」という方は、メガバンクの住宅ローンや目的別ローン、あるいは低金利なネット銀行のカードローンを検討した方が良いかもしれません。
ご自身のライフスタイルに合わせて、ローソン銀行という「便利な選択肢」をうまく活用してみてくださいね。ただし、ご利用は計画的に!
【ご注意】
本記事は執筆時点の情報を基に作成されています。最新の金利、手数料、キャンペーン条件等は、必ずローソン銀行および各金融機関の公式サイトにてご自身でご確認ください。

