外出先で「あ、メモ帳がない!」と慌ててコンビニに駆け込むこと、ありますよね。ひと昔前は、コンビニの文具というと「緊急用」というイメージでしたが、最近は驚くほど進化しています。
いざ棚の前に立ってみると、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの各社で、置いてあるメモ帳やノートの特色がまったく違うことに気づかされます。ローソンには無印良品が並んでいたり、ファミリーマートではコクヨとコラボしたおしゃれなノートがあったり。セブンイレブンはシンプルだけど高品質なPB商品が充実しています。
A5やB5といった定番サイズはもちろん、ビジネスに便利な方眼メモ、手が痛くないソフトリングタイプ、さらにはメモ帳代わりになる付箋(ポストイット)まで様々です。これだけ選択肢があると、「どれが一番安いの?」「書き心地はどう?」と、逆に迷ってしまうかもしれません。
この記事では、そんなコンビニ メモ帳の「今」を徹底リサーチ。三大チェーンそれぞれの戦略や、目的別のおすすめノートを詳しくご紹介していきますね。きっと、あなたにピッタリの一冊が見つかるかなと思います。
- 三大コンビニのメモ帳・ノート戦略の違い
- セブン・ローソン・ファミマの代表的な製品
- 書き心地や安さなど目的別のおすすめ
- 最新トレンドのソフトリングやB5ハーフサイズノート
コンビニ メモ帳の最新トレンド

まずは、大手コンビニ三社が今どんな戦略でメモ帳やノートを販売しているのか、その最新トレンドをチェックしてみましょう。各社の個性がはっきり出ていて、見てみると面白いですよ。
セブンイレブンは品質重視
セブンイレブンは、「セブンプレミアム」という強力なプライベートブランド(PB)で勝負しているのが特徴ですね。
食品のイメージが強いセブンプレミアムですが、文具もかなり本格的。派手さはありませんが、「書き味のなめらかさ」や「インクのにじみにくさ」といった、ノートとしての本質的な品質をとことん追求している感じがします。
セブンプレミアムの注目ノート
- リングメモ A7: 丈夫なPP樹脂の表紙で、立ったままでも書きやすいのが魅力。5mm方眼罫でミシン目も入っており、実用性抜群です。
- 糸とじノート 黒 M (A5): 「コニーラップ」という風合いのある紙を表紙に使った、大人の雰囲気のノート。フラットに開く「糸とじ」製本で、書き心地も滑らかです。
デザイン性よりも、紙の質感や耐久性といった「良いモノ」を求める人には、セブンイレブンがぴったりかなと思います。
ローソンで買える無印ノート
ローソンの最大の強みは、なんといっても「無印良品(MUJI)」の製品が買えることでしょう。
2020年頃から本格的に導入が進み、今では「無印のノートが欲しい時はローソン」というイメージが定着しましたよね。以前はファミリーマートでも扱っていましたが、現在はローソンが独占的に展開しています。
無印良品ならではのシンプルで洗練されたデザインと、確かな品質のノートが、近所のローソンで手軽に買えるのは本当に便利です。
さらに2025年には、ローソンと無印良品が共同開発したオリジナルノートも登場しました。「ポリプロピレンカバー ダブルリングノート B5ハーフサイズ」という製品で、これがまた面白いんです。
その名の通りB5の半分のサイズで、ノートPCの手前の狭いスペースにぴったり収まるように設計されています。これはもう、現代のワークスタイルに合わせた「ソリューション製品」ですよね。
ファミリーマートとコクヨの協業
ファミリーマートは、2024年春に文具戦略をガラリと変えてきました。自社のアパレルブランド「コンビニエンスウェア」の一環として、文具最大手の「コクヨ(KOKUYO)」とタッグを組んだんです。
ローソンが「無印良品」という既存ブランドを導入したのに対し、ファミマは「自社ブランド×大手メーカー」という新しい形で、デザイン性の高い限定商品を一気に投入してきました。
ファミマ×コクヨの象徴的アイテム
一番の話題は「ラインソックス消しゴム」かもしれません。あのファミマカラーの靴下をそのまま消しゴムにしたデザインで、文具というより「ブランドのファンアイテム」ですよね。こうした遊び心がファミマ戦略の特徴です。
もちろん、ノートも充実しています。定番の「Campus(キャンパス)」ノートがファミマカラーの限定デザインになっていたり、コクヨの人気商品「ソフトリングノート」がラインナップされていたり。機能性とデザイン性を両立させた戦略が光ります。
安いノートならローソン無印
「とにかく安く、定番のノートが欲しい!」というニーズに一番応えてくれるのは、やはりローソンの「無印良品ノート」かなと思います。
無印良品はもともと品質の割に価格が抑えられていますが、ローソンでは「ノート70円~」といった戦略的な価格設定もされているようです。※店舗や時期によって異なる可能性はあります。
シンプルな横罫や方眼のノートがこの価格帯で手に入るのは、学生さんや、日常的にノートを大量消費する人にとっては非常にありがたいですよね。圧倒的なコストパフォーマンスだと思います。
書き心地で選ぶセブンPB
価格も大事だけど、やっぱり「書き心地」にはこだわりたい、という人も多いはずです。特に万年筆やゲルインクボールペンを使う人は、紙質が気になりますよね。
そういう方には、セブンイレブンの「セブンプレミアム」製品を一度試してみてほしいです。前述の「糸とじノート 黒 M」などは、まさしく「なめらかな書き味」と「にじみにくさ」にこだわって作られています。
「上質紙」を使っていることを明記していたり、あえてフラットに開く「糸とじ」製本を採用していたり。デジタルでメモが取れる時代だからこそ、あえて紙に書く「体験」を重視する、成熟したユーザーに向けた製品づくりを感じます。
目的別コンビニ メモ帳ガイド
ここからは、具体的な利用シーンや「こんなノートが欲しい!」という目的別に、どのコンビニのどの商品がおすすめか、さらに詳しくガイドしていきますね。
ビジネスに便利な方眼メモ
外出先でのアイデア出しや、図を交えたラフなメモ、タスク管理など、ビジネスシーンで即戦力になるのが「方眼罫のポケットメモ」です。
私のおすすめは、セブンイレブンの「リングメモ A7」(税込217円)です。
セブン「リングメモ A7」のおすすめ理由
- 5mm方眼罫: 図形や表が描きやすく、思考がまとまります。
- 硬いPP樹脂表紙: ツヤ消し加工の丈夫な表紙で、立ったまま片手で持っても安定して筆記できます。
- ミシン目入り: 書いたメモをキレイに切り離して、誰かに渡したり、PCに貼ったりできます。
この仕様は、コクヨの定番「測量野帳」を意識しているかもしれません。それくらい実用性が高く、プロユースにも耐えうる品質だと思います。
A5サイズのソフトリング
「持ち運びやすさ」と「十分な筆記スペース」のバランスが良くて人気なのがA5サイズですよね。カバンにも入れやすいですし。
ただ、A5サイズのリングノートって、筆記時にリングが手に当たってストレスになることがありませんか?
その悩みを解決してくれるのが、ファミリーマートで買える「キャンパスソフトリングノート A5」(税込348円)です。
これはコクヨが独自開発した「やわらかリング」を採用していて、リングが樹脂製でプニプニと柔らかいんです。だから、手に当たっても痛くなく、ページの端までストレスなく書けるのが最大のメリット。これは一度体験すると戻れない快適さかもしれません。
定番B5ノートの選び方
講義や会議の議事録、資格勉強など、しっかり書き込みたい時の定番は、やはりB5サイズでしょう。コンビニ各社も、この定番サイズはしっかり押さえています。
各社のB5ノートラインナップ
- ファミリーマート: コクヨコラボの「キャンパス綴じノート B5」(税込228円)。中身はあの定番キャンパスノートですが、表紙がファミマカラーの限定デザインになっています。
- ローソン: 無印良品のB5ノートが買えます。シンプルなデザインと低価格が魅力です。また、コクヨの定番「Campus」ノートを置いている店舗もあります。
- セブンイレブン: こちらもコクヨの「Campus」ノート(特にドット入り罫線など)を定番品として置いていることが多いですね。PB製品だけでなく、こうした「絶対的スタンダード」も外さないのがセブンの強みです。
デザインの好みや、罫線の種類(B罫、ドット入りなど)で選ぶと良いかなと思います。
手が痛くないソフトリング
先ほどA5サイズでも紹介しましたが、「リングが手に当たる問題」は、ノート愛用者にとって長年の悩みでしたよね。
この問題を根本的に解決したのが、ファミリーマートがコクヨコラボで導入した「ソフトリングノート」です。
従来の金属リングと違い、この「やわらかリング」は、リング自体がしなるので、手を置いても邪魔になりません。さらに、リングノートでありながら、書いたページを折り返してコンパクトに使えるというメリットもそのまま享受できます。
「リングノートの利便性は好きだけど、手が当たるのが嫌だった」という人には、真っ先におすすめしたいノートです。
メモ帳代わりの付箋(ポストイット)
「メモ帳」を探している人の中には、「ノートに書き留める」のではなく、「PCモニターやデスクに一時的に貼り出したい」という需要も多いはず。つまり、付箋(ふせん)を探しているケースですね。
コンビニの限られた棚でも、こうした需要に応えるため、3Mの「ポスト・イット®」ブランドの主要製品が置かれています。
コンビニでよく見かける付箋タイプ
- ノートタイプ (75x75mmなど): 最も標準的なサイズ。伝言やTO DOリストに。
- 見出しタイプ (フィルム製): 手帳や資料のマーキング用。半透明で下の文字が透ける「ジョーブ」が人気です。
- 強粘着タイプ: PCの縁や壁など、剥がれやすい場所にもしっかり貼れるタイプ。緊急用だからこそ「剥がれては困る」というニーズは強く、これを置いているお店は多い印象です。
メモ帳と合わせて、こうした付箋もチェックしてみると便利ですよ。
最適なコンビニ メモ帳の選び方
ここまで見てきたように、今のコンビニ メモ帳は、各社各様の戦略があって本当に多彩です。
かつての「緊急で仕方なく買う」ものから、「これが欲しいから、あのコンビニに行く」という「目的買い」の対象へと、完全にシフトしたなと感じます。
あなたに最適なコンビニ メモ帳は?
- 安さとシンプルさ重視なら: ローソンの「無印良品ノート」
- 書き心地と品質、耐久性重視なら: セブンイレブンの「セブンプレミアム製品」
- デザインや話題性、リングの快適さなら: ファミリーマートの「コクヨコラボ製品」
- PC作業のお供なら: ローソン×無印の「B5ハーフサイズノート」
このように、自分の目的やこだわりに合わせて選べる時代になりました。次にコンビニの文具コーナーに立ち寄った際は、ぜひ「自分だけの一冊」を探してみてくださいね。
ご購入時の注意点
この記事で紹介した商品の価格や仕様、取り扱い状況は、2025年11月時点の調査に基づいています。店舗によっては取り扱いがない場合や、価格が変更されている可能性もあります。
また、新商品の発売によりラインナップが入れ替わることも多いため、正確な在庫状況や最新の情報は、各コンビニエンスストアの店頭、または公式ウェブサイトでご確認いただくことをおすすめします。


