「セブンイレブンで使える株主優待が欲しいけれど、一体何株買えばいいの?」「最低いくら必要なんだろう?」そんな風に思って検索されたのではないでしょうか。

実は私自身、毎日のようにセブンイレブンを利用しているのですが、レジで並んでいるときにふと「株主優待があったらもっとお得なのに」と考えたのがきっかけで調べ始めました。配当金や権利確定日がいつなのか、そして優待がいつ届くのかといった基本的な情報から、長期保有の特典まで気になりますよね。
この記事では、2024年に新設されたばかりの話題の優待制度について、実際に投資を検討する目線で分かりやすくまとめました。
- 株主優待をもらうために必要な最低株数と金額が分かります
- 商品券の金額や長期保有によるランクアップ特典を理解できます
- 権利確定日のタイミングと優待が手元に届く時期を把握できます
- 実際に優待を使う際のメリットや注意点を具体的にイメージできます
セブンイレブンの株主優待は何株から貰えるか

結論からお伝えすると、セブンイレブンの株主優待をもらうためのスタートラインは「100株」です。これまで優待がなかったセブン&アイ・ホールディングスがついに導入したこの制度、まずは基本的な条件や金額、そして気になる内容について詳しく見ていきましょう。
100株の値段と配当金はいくら必要か
まず一番気になる「元手」の話から始めましょう。株主優待をもらうためには、セブン&アイ・ホールディングス(証券コード:3382)の株を100株購入する必要があります。
株価は日々変動しますが、仮に1株2,200円だと想定した場合、100株購入するには約22万円が必要です。もちろん手数料などが証券会社によって多少かかりますが、ざっくり「20万円ちょっと」あれば株主になれるイメージですね。
最近は新NISA(成長投資枠)を使えば、利益にかかる税金がゼロになるので、長期で持つならNISA口座での購入が断然お得かなと思います。
そして忘れてはいけないのが「配当金」です。優待とは別に、会社から利益の一部が現金で還元されます。2025年度の予想だと1株あたり年間54円ほどなので、100株持っていれば年間で5,400円(税引前)の配当金がもらえる計算になります。銀行に預けておくよりも、ずっと楽しみが増えますよね。
優待内容は商品券で金額はいくらか
では、肝心の優待内容についてです。100株保有していると、年間で2,000円分の「セブン&アイ共通商品券」がもらえます。
「えっ、商品券?」と思った方もいるかもしれませんが、これが実はすごく使い勝手がいいんです。特定の商品の割引券ではなく、現金と同じように使える金券タイプなのが嬉しいポイントです。
ちなみに、この優待は「選択制」になっていて、商品券をもらう代わりに同額を社会貢献活動団体へ寄付することも選べます。手続きの際にどちらにするか選ぶ形になりますが、多くの方は商品券を選ぶんじゃないかなと思います。
| 保有株数 | 3年未満 | 3年以上(長期) |
|---|---|---|
| 100株〜399株 | 2,000円分 | 2,500円分 |
| 400株〜699株 | 2,500円分 | 3,000円分 |
権利確定日はいつでいつ届くか
株を買えばすぐに優待がもらえるわけではありません。「権利確定日」という特定の日にお株を持っている必要があります。
セブン&アイの場合、この基準日は「毎年2月末日」です。ただし、実際に株を買う場合は、権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに購入手続きを済ませておく必要があるので注意してくださいね。カレンダーをよく確認しておきましょう。
そして、楽しみにしている優待が手元に届く時期ですが、だいたい5月から6月頃になります。株主総会の案内などが届いた後、少ししてから商品券の申し込み案内や現物が届く流れになるはずです。
3年以上の長期保有特典と条件
セブン&アイの優待制度には、長く持ち続けるファンを大事にする「長期保有優遇制度」があります。これが個人的にはかなりアツい仕組みなんです。
具体的には、3年以上継続して100株以上を持ち続けると、優待額が500円アップします。つまり、通常の2,000円にプラスされて、合計2,500円分の商品券がもらえるようになるんです。
注意点として、途中で株を一度売ってしまったり、貸株サービスなどを利用して株主番号が変わってしまったりすると、「継続保有」のカウントがリセットされてしまう可能性があります。長期特典を狙うなら、ガチホ(ガチでホールド)が基本ですね。
隠れ優待やイオンとの比較
公式には発表されていませんが、実は「隠れ優待」と呼ばれるものが存在することをご存知でしょうか。これは必ずあるとは限りませんが、株主総会の議決権行使や、同封されているアンケートに回答することで、抽選または全員に500円程度のQUOカードなどがもらえることがあります。
あくまで「オマケ」程度に考えておくのが良いですが、もし当たればラッキーですよね。
また、よく比較されるのが「イオン」の株主優待(オーナーズカード)です。
- イオン: 買い物金額の3%〜がキャッシュバック(半年に1回返金)
- セブン&アイ: 保有株数に応じた固定額の商品券
イオンは毎日ガッツリ買い物をする主婦層には最強ですが、セブン&アイは「たまにコンビニを使う」「手続きが面倒なのは嫌」という人に向いているシンプルさが魅力だと感じます。
セブンイレブンの株主優待は何株保有が正解かとリスク

ここまで見てきて、「じゃあ結局何株買うのが正解なの?」と思いますよね。さらに、最近ニュースで騒がれている買収の話や、スーパー事業の売却といったリスクについても、しっかりと理解した上で判断することが大切です。
商品券の使える店とヨーカドー売却の影響
もらえる「セブン&アイ共通商品券」は、セブン-イレブンだけでなく、デニーズやイトーヨーカ堂、ヨークベニマルなどグループ店舗で幅広く使えます。
ただ、ニュースなどでご存知の方もいるかもしれませんが、現在セブン&アイはイトーヨーカ堂などのスーパー事業を切り離して売却しようとしています。ここで心配になるのが「売却された後も、イトーヨーカ堂で商品券は使えるの?」という点ですよね。
これについては、過去に売却された「そごう・西武」でもまだ共通商品券が使えていることを考えると、当面の間は使える可能性が高いです。しかし、数年後には使えなくなるリスクもゼロではありません。とはいえ、全国に2万店以上あるセブン-イレブンで使える限り、紙切れになることはないので、そこまで過度に心配しなくても良いかなと思います。
使い方とお釣りが出るかの注意点
この「セブン&アイ共通商品券」の最大のメリットは、なんと「お釣りが出る」ことです(※店舗や額面によりますが、一般的にこの共通商品券はお釣りが出るタイプとして知られています)。
多くの株主優待券は「1,000円毎に1枚使用可能」といった割引券タイプだったり、お釣りが出ないものが多かったりします。でも、この商品券なら現金感覚で使えるので、例えばセブンイレブンでおにぎりとコーヒーを買って500円使い、残りをお釣りで受け取る、なんてことも可能です。
有効期限がないのも大きな特徴です。焦って使い切る必要がないので、お財布に入れておけば「あ、現金がない!」という時の救世主になってくれますよ。
申し込み方法と期限を解説
優待をもらうためには、会社から送られてくる案内に対して「申し込み」が必要になるケースが一般的です。「商品券」にするか「寄付」にするかを選んでハガキを返送したり、WEBで手続きしたりする流れですね。
ここで一番怖いのが「申し込み忘れ」です。期限内に手続きをしないと、権利を放棄したとみなされたり、自動的に寄付に回されたりすることがあります。「せっかく株を持っていたのに商品券が届かない!」なんてことにならないよう、5月〜6月頃に来る封筒は必ず中身を確認しましょう。
配当利回りと優待利回りの計算
投資として見た場合の実力を計算してみましょう。先ほど計算したように、100株保有時の配当金が約5,400円、優待が2,000円分です。
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 配当金 | 5,400円 |
| 株主優待 | 2,000円 |
| 合計リターン | 7,400円 |
投資額が22万円だとすると、総合利回りは約3.3%になります。さらに、3年以上保有して優待が500円アップすれば、利回りはもっと良くなりますね。銀行の金利と比べれば雲泥の差ですし、普段使いできる商品券なら無駄になることもありません。
結論:セブンイレブンの株主優待は何株推奨か

まとめると、私のおすすめはズバリ「100株」です。
400株や700株持っても優待額は少し増えますが、投資額に対する利回り(コスパ)は100株保有が一番高くなるように設計されています。まずは100株をNISA口座で購入し、3年以上の長期保有を目指して「商品券+配当金」を毎年もらい続けるのが、最も賢い戦略ではないでしょうか。
セブン-イレブンは私たちの生活に欠かせない存在です。そのオーナーの一人として、おにぎりやコーヒーを優待で楽しむ生活、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
