ヤマザキ株購入の注意点!山崎製パンと株式会社ヤマザキの違い

ヤマザキ株購入を検討している皆さんは、きっとあのおいしいパンやお菓子をイメージしているのではないでしょうか。あるいはネットで見かけた高利回りの情報に惹かれているのかもしれません。でも実は株式市場には2つのヤマザキが存在することをご存じですか。パンでおなじみの山崎製パンと機械メーカーの株式会社ヤマザキでは優待や配当の内容はもちろん100株いくらで買えるのかという金額も全く違います。銘柄を間違えて注文しないためにもそれぞれの違いを正しく理解しておくことが大切です。今回は投資歴の長い私が2025年の最新データを基に2つの銘柄を徹底比較しどちらを買うべきか分かりやすく解説していきます。

  • 2つの「ヤマザキ」の違いとそれぞれの事業内容がスッキリ分かる
  • 予算に合わせて100株いくらで買えるか具体的な金額を把握できる
  • 株主優待の内容や配当利回りを比較して自分に合う銘柄を選べる
  • 2025年の業績見通しやリスクを知り失敗しない投資判断ができる
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ヤマザキ株購入で迷う2銘柄の違い

ここでは、「ヤマザキ」という名前で混同しやすい2つの銘柄について、基本的な違いから具体的な投資金額、そして気になる還元内容までを詳しく比較していきますね。間違って買ってしまうと「あれ?パンが届かない!」なんてことになりかねないので、しっかりチェックしておきましょう。

山崎製パンとヤマザキの違い

まず一番大事なのは、この2社が全く別の会社だということです。「ヤマザキ」と聞いて誰もが思い浮かべるのは、春のパン祭りでおなじみの山崎製パン(証券コード:2212)ですよね。こちらは東証プライム市場に上場している食品業界の超大手企業です。パンや和洋菓子を作っていて、コンビニの「デイリーヤマザキ」も運営しています。

一方で、株式会社ヤマザキ(証券コード:6147)という会社も存在します。こちらは東証スタンダード市場に上場していて、主にバイクや自動車の部品、工作機械を作っているメーカーなんです。本社は静岡県にあって、ヤマハ発動機向けの部品が主力なんですよ。

ここがポイント

検索窓にカタカナで「ヤマザキ」と入れると両方出てくるので要注意です。必ず証券コード(数字4桁)で確認する癖をつけましょう。

100株いくらで買えるか比較

次に、投資に必要な資金を見てみましょう。ここが一番大きな違いかもしれません。2025年12月時点の株価を基に計算してみると、かなり差があります。

銘柄名 証券コード 株価(目安) 100株の購入金額
山崎製パン 2212 約3,298円 約33万円
(株)ヤマザキ 6147 約319円 約3.2万円

山崎製パンを買おうと思うと、まとまった資金が必要ですね。一方で、株式会社ヤマザキの方は3万円ちょっとでお小遣い感覚で買えるのが特徴です。「とりあえず安く買えるヤマザキ」を探している人は、後者の6147を見ていることが多いですね。

株主優待の内容と利回り

投資の楽しみといえば株主優待ですよね。ここも大きな違いがあるので詳しく見ていきましょう。

まず、山崎製パン(2212)の優待ですが、これをもらうには1,000株以上の保有が必要なんです。100株じゃないんですよ。つまり、優待をもらうためには約330万円の投資が必要になります。内容は3,000円相当の自社製品(パンやお菓子)ですが、ハードルはかなり高いと言えます。

対して、株式会社ヤマザキ(6147)は100株から優待がもらえます。内容はオリジナルデザインのQUOカードです。しかも、保有期間が長くなると金額がアップする仕組みもあったりして、個人投資家に人気なんですよ。

豆知識

株式会社ヤマザキ(6147)の優待は、100株保有で1,000円分のQUOカードがもらえる場合、優待利回りだけで3%を超えることもあります(株価や制度変更によります)。

権利確定日と配当金の時期

配当金や優待をもらうために重要なのが「権利確定日」です。どちらの銘柄も決算期にあわせて設定されています。

山崎製パンは12月末が決算なので、12月末と6月末(中間)が権利のタイミングになることが多いです。一方、株式会社ヤマザキは3月末が決算の会社なので、3月末と9月末が意識すべき時期になります。

配当金が振り込まれる時期は、権利確定から大体3ヶ月後くらいが目安です。「いつ届くのかな?」と楽しみに待つのも投資の醍醐味ですよね。

安定配当と高利回りの魅力

最後に配当利回りについてです。山崎製パンは業績が安定しているので、配当も「安定して出し続けてくれる」という安心感があります。利回りは1.5%前後とそこまで高くはありませんが、銀行に預けておくよりはずっと良いですよね。

株式会社ヤマザキの方は、株価が安いこともあって配当利回りが高くなりやすい傾向にあります。時には3%を超える高配当になることも。ただし、業績によって配当額が変わるリスクもあるので、数字だけで飛びつかずに中身を見ることが大切です。

ヤマザキ株購入の判断と将来性

2つの違いが分かったところで、これからの将来性や「今買うべきか?」という判断ポイントについて、私なりの視点で解説します。2025年の市場環境を踏まえて考えてみましょう。

山崎製パンの今後の株価予想

山崎製パンは、原材料の小麦価格高騰などをうまく価格転嫁(値上げ)して、利益をしっかり確保できる体質になってきています。2025年も増益基調が続いているので、株価も底堅い動きが期待できそうです。

プロのアナリストたちも「買い」の評価を出していることが多く、目標株価として3,500円台やそれ以上を見込んでいるレポートも見かけます。インフレの時代でも「パンは毎日食べるもの」ですから、不景気に強いディフェンシブ銘柄としてポートフォリオの守りを固めるのに適していると思います。

株式会社ヤマザキの赤字リスク

一方で、株式会社ヤマザキ(6147)には注意が必要です。直近の決算では赤字に転落しているなど、業績面で苦戦している様子が見られます。二輪車部品の需要変動やコスト増が響いているんですね。

注意点

赤字が続くと、最悪の場合「減配(配当が減る)」や「優待廃止」のリスクが出てきます。高利回りは魅力的ですが、そういったリスクと隣り合わせであることは理解しておきましょう。

売り時と買い時の見極め方

では、いつ売買すればいいのでしょうか。私の考えですが、以下のようなタイミングが一つの目安になります。

山崎製パン(2212)の場合、長期保有が基本ですが、株価がPBR(株価純資産倍率)などの指標で割安な時が狙い目です。逆に、何かのニュースで一時的に急騰した時は、利益確定の売り時かもしれません。

株式会社ヤマザキ(6147)の場合、株価が300円台前半で底堅く推移している時は、優待狙いの買い時と言えるかもしれません。ただし、もし「優待廃止」などの悪材料が出たら、迷わず売る(損切りする)覚悟も必要かなと思います。

NISA口座で投資するメリット

2024年から始まった新NISA、皆さんは活用していますか?今回の2銘柄ももちろん対象です。

特に株式会社ヤマザキのような高配当銘柄は、NISA口座で買えば配当金にかかる約20%の税金がゼロになるので、メリットが絶大です。3万円程度で買えるので、NISAの「成長投資枠」の年間枠が少し余った時の調整用に買うのも賢い使い方ですね。

山崎製パンも、将来の値上がり益が非課税になるので、長期でじっくり資産形成したいならNISA口座での購入一択だと思います。

ヤマザキ株購入の結論とまとめ

ここまで2つの「ヤマザキ」について見てきましたが、いかがでしたか?最後に結論として、タイプ別のおすすめをまとめておきます。

  • 堅実に資産を増やしたい人

    → パンの山崎製パン(2212)がおすすめ。まとまった資金が必要ですが、安心感と成長性が魅力です。

  • 少額で優待や配当を楽しみたい人

    → 機械の株式会社ヤマザキ(6147)がおすすめ。3万円台で買えてQUOカードも狙えますが、業績リスクには注意してください。

どちらも魅力的な銘柄ですが、自分の投資スタイルに合わせて選ぶことが成功への近道です。ぜひ今回の記事を参考に、納得のいく「ヤマザキ株購入」を検討してみてくださいね!

免責事項

本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的とするものではありません。数値やデータは2025年12月時点の一般的な目安であり、実際の投資判断は公式サイト等で最新情報を確認の上、ご自身の責任において行ってください。

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