いつも利用しているセブンイレブンでペットボトル回収を行っているのを見かけたことはありませんか。実はこれ、ただ捨てるだけでなくnanacoポイントが貯まるお得なシステムなんです。でも、実際にやってみようと思うと、回収機の使い方がわからなかったり、どこの店舗に設置されているのか探し方がわからなかったりと、意外と疑問が多いものですよね。特に、ボトルを潰してから持っていくべきなのか、ラベルやキャップはどう処理すればいいのかといった細かいルールは、初めてだと戸惑ってしまうかもしれません。そこで今回は、私が実際に利用してわかった回収のやり方やポイント還元の仕組み、そして注意しておきたいマナーについて詳しく解説していきます。

- セブンイレブン店舗でのペットボトル回収機の正確な使い方がわかる
- nanacoポイントが具体的にどのくらい貯まるのか把握できる
- 回収してもらうための事前の準備や正しい分別ルールが身につく
- 設置店舗の探し方や利用できないケースの対処法を知ることができる
セブンイレブンのペットボトル回収を利用するメリット

セブンイレブンが取り組んでいるペットボトル回収事業は、私たち消費者にとっても、環境にとっても非常に大きなメリットがある仕組みです。単にゴミとして処分する手間が省けるだけでなく、日々の買い物に使えるポイントとして還元されるのが最大の魅力ですね。ここでは、具体的にどのような恩恵があるのか、そして実際に利用を始めるための基礎知識について深掘りしていきましょう。
近くの回収機設置店舗の探し方
まず最初にぶつかる壁が、「どこのセブンイレブンに回収機があるのかわからない」という点ではないでしょうか。実は、すべての店舗に設置されているわけではありません。基本的には、自治体と連携している地域や、比較的敷地に余裕のある店舗に優先して導入されている傾向があります。
探し方としては、セブンイレブンの公式サイトにある「店舗検索」を利用するのが確実ですが、少しコツがいります。「条件から絞り込む」機能を使って「ペットボトル回収機」にチェックを入れて検索することで、対象店舗を地図上で見つけることが可能です。
検索のヒント
公式サイトのリストが見づらい場合は、「自治体名 + セブンイレブン + ペットボトル回収」でGoogle検索をかけると、市役所のホームページなどで一覧表が公開されていることもあります。意外とこちらのほうが手っ取り早い場合もあるのでおすすめです。
nanacoポイントはいくら貯まるか
一番気になるのが「結局、いくら分お得になるの?」という点ですよね。結論から言うと、現在のレートはペットボトル5本につき1nanacoポイントです。
1nanacoポイントは電子マネーとして1円相当で使えますので、計算するとペットボトル1本あたり0.2円の価値があることになります。「えっ、それだけ?」と思われるかもしれませんが、普段ゴミとして捨てているものに値段がつくと考えれば、決して悪くない話かなと思います。
また、一度に5本持っていく必要はありません。投入した本数はnanacoカード(またはモバイルnanaco)の番号に紐付いて記録されるので、「今日は2本、明日は3本」というように分けて持っていっても、累計が5本になった時点で自動的にポイントが付与される仕組みになっています。これなら無理なく続けられますよね。
1日50本の上限など回収のルール
いくらお得だからといって、無制限に持ち込めるわけではありません。多くの人が公平に利用できるよう、システム上の制限が設けられています。現在設定されている上限は、1日あたり1人50本までとなっています。
一般的な家庭から出るペットボトルの量を考えれば、1日50本という上限は十分な設定だと思います。ただ、溜め込んでしまってから一気に持っていこうとすると、この上限に引っかかってしまう可能性があるので注意が必要です。
事業用ゴミはNGです
この回収システムはあくまで家庭用資源の回収を目的としています。飲食店やオフィスなどから出る大量の事業系ゴミを持ち込むことはルール違反となりますので、絶対にやめましょう。
回収機が使える時間と営業時間
「仕事帰りの夜遅くでも使えるのかな?」と気になるところですが、基本的には店舗が営業している時間帯であれば、いつでも利用可能です。24時間営業のセブンイレブンであれば、早朝でも深夜でも回収機自体は稼働しています。
ただし、店舗によっては近隣への騒音配慮(ペットボトルを圧縮する際に「バリバリ」という破砕音がします)や、機械のメンテナンスのために、深夜帯の使用を制限している場合があります。回収機の周りに利用可能時間の張り紙がないか、念のため初回利用時に確認しておくと安心ですね。
回収前の洗浄とキャップの処理
回収機に入れる前の「準備」は、リサイクルの質を保つために非常に重要です。以下の3ステップを必ず守りましょう。
| 手順1 | 中身を空にして洗う | 飲み残しは悪臭やカビの原因になります。軽く水洗いして乾かしましょう。 |
|---|---|---|
| 手順2 | キャップを外す | キャップは素材が違うため、リサイクル工程で邪魔になります。 |
| 手順3 | ラベルを剥がす | ラベルも異物となります。必ず剥がしてから持ち込みましょう。 |
特に、中身を洗わずに持っていくのは絶対にNGです。汚れたボトルが混ざると、せっかく集めた資源全体の品質が下がってしまい、高品質な「ボトルtoボトル」のリサイクルができなくなってしまいます。
セブンイレブンのペットボトル回収で注意すべき点

便利な回収システムですが、機械相手だからこそ「やってはいけないこと」や「エラーが起きやすいポイント」がいくつか存在します。せっかく店舗まで持っていったのに回収してもらえなかった、なんてことにならないよう、ここからの注意点はしっかり押さえておいてください。
なぜペットボトルを潰さないのか
これが一番の落とし穴かもしれません。自治体のゴミ出しでは「潰して出す」のが一般的ですが、セブンイレブンの自動回収機に入れる場合は、絶対に潰してはいけません。
理由は、機械が「これが本当にペットボトルか?」を判断するために、ボトルの形状やバーコードをセンサーで読み取っているからです。潰れて形が変わっていると、機械が認識できずに「異物」として弾かれてしまいます。
そのまま持っていくのが正解
かさばるので潰したくなりますが、家ではそのまま袋に入れて保管し、お店まで持っていきましょう。機械の中に入った瞬間に自動で圧縮・減容されるので、私たちが潰す必要はないんです。
回収できない場合やエラーの対処法
正しく入れているつもりでも、回収機が受け付けてくれないことがあります。よくあるのが、色付きのペットボトルや、醤油・みりん・ドレッシングなどの調味料ボトルです。
セブンイレブンの回収機が対象としているのは、あくまで「無色透明な飲料用ペットボトル」のみです。たとえ素材がPETであっても、着色されたものや、油分・香料が染み込みやすい調味料のボトルは、再生品質を落とすため回収できません。
また、機械の画面に「満杯です」と表示されている場合は、これ以上投入できません。無理に入れようとせず、店員さんに声をかけて回収袋の交換をお願いしましょう。忙しい時間帯だと少し待つこともありますが、焦らず対応することが大切です。
ラベル剥がしの手順と分別マナー
先ほども少し触れましたが、ラベルとキャップは「家で外してくる」のがスマートなマナーです。回収機の横にキャップやラベルを捨てるゴミ箱が設置されていることも多いですが、店舗によってはすぐに一杯になって溢れかえっているのを見かけることがあります。
回収機の前で一本一本ラベルを剥がしていると、時間もかかりますし、後ろに並んでいる人を待たせてしまうことにもなります。「お店に着いたら入れるだけ」の状態にして持っていくのが、お互いに気持ちよく利用するためのコツですね。
nanacoカードなしでも使えるか
「nanacoカードを持っていないけど、リサイクルには協力したい」という方もいらっしゃると思います。結論から言うと、nanacoなしでも回収機の利用は可能です。
画面操作で「ポイントを貯めない」といった選択肢を選べば、そのまま投入口が開いて回収してくれます。もちろんポイント還元はありませんが、ゴミ袋代の節約にもなりますし、何より環境保護に貢献できるという点では非常に意義のある行動です。
セブンイレブンのペットボトル回収総括

ここまで、セブンイレブンのペットボトル回収について詳しく見てきました。最初は「洗ったりラベルを剥がしたり、潰さずに持っていくのは少し面倒かな?」と感じるかもしれません。でも、実際にやってみると、機械がバリバリと音を立ててボトルを圧縮していく様子は意外と爽快ですし、少しずつnanacoポイントが貯まっていくのを見るのも楽しみの一つになります。
何より、私たちが分別して出したボトルが、また新しいペットボトルとして生まれ変わる「完全循環型リサイクル」に参加できるというのは、とても誇らしいことだと思います。ぜひ皆さんも、次回の買い物のついでに、ペットボトル回収を利用してみてはいかがでしょうか。

