ファミリーマートの名前の由来は?ロゴや歴史も解説

こんにちは!コンビニブログるの運営者です。ファミリーマート、私たちにとってすごく身近な存在ですよね。でも、「ファミリーマート」っていう名前の由来って、考えたことありますか?

名前の由来

私も気になって調べてみたんです。実は、あの緑と青のロゴの色の意味や、昔使われていた旧ロゴのデザインにも、深い理由があるみたいですね。さらに、耳に残るあのスローガンが音商標として登録されていることや、記念すべき1号店がどこにあったのか、ファミリーマートはいつから始まったのかも気になるところです。

創業者はどんな人だったのか、ライバルのローソンやセブンの由来と比較してみると、もっと面白いかもしれません。この記事では、そんなファミリーマートの名前の由来に関する疑問を、すっきり解決していきますね。

  • ファミリーマートという名前に込められた本当の意味
  • ロゴの色やスローガンの秘密
  • 1号店の場所や創業の歴史
  • セブンやローソンとの名前の由来の違い
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ファミリーマートの本当の名の由来と理念

名前の由来1

まずは、一番気になる「名前の由来」から見ていきましょう。この名前には、私たちが思っている以上に深い理念が込められているんです。ロゴやスローガンにも、その考え方が一貫して流れていますよ。

名前に込めた「家族」の定義

「ファミリーマート」という名前の公式な由来は、「お客様」と「フランチャイズ加盟店」、「本部」とが家族的なお付き合いをしながら、共に発展してゆきたいという願いから来ているそうです。

これは、単に「家族みたいに親しみやすいお店」という意味だけじゃないんですね。

ファミリーマートを構成する「三者」の関係性

  • お客様(消費者):地域に密着し、家族のような存在になる。
  • 加盟店(お店):本部と対等なパートナーとして「家族的」な関係を築く。
  • 本部(企業):上の二者の関係をサポートし、三者一体で発展する。

この「三者一体」で共に発展するという考え方が、名前の核になっているわけです。他のコンビニ名が創業者名(ローソン)や機能(セブン-イレブン)に由来するのとは違って、ビジネスの「哲学」や「関係性」そのものを名前にしたのが、ファミリーマートの最大の特徴かなと思います。

この考え方は「ファミマシップ」という行動指針や、「お客さまにとって地域の家族のような存在を目指します」という現代の企業理念にも、しっかり受け継がれていますね。

ロゴの色に隠された意味とは?

ファミリーマートといえば、あのブルーとグリーンのロゴマークですよね。あのデザインにも、ちゃんと意味が込められています。

公式に説明されている意味は、こんな感じです。

  • ブルー:「信頼」と「安心」
  • グリーン:「楽しさ」と「新鮮さ」

そして、2色を繋ぐ中央のラインは、お客様との太い「絆(きずな)」を表現しているんだとか。まさに社名の由来である「家族的なお付き合い」を、ビジュアルで表現しているんですね。

【豆知識】ロゴのもう一つの意味

実は、このロゴにはもう一つ、デザインコンセプトとしての意味もあるようです。

  • ブルー:「わきでる泉」(都会性・知性・希望)
  • グリーン:「樹木の緑」(自然・フレッシュ感・清潔感)

これらを組み合わせて「快適環境」を表現している、という側面もあるみたいですね。「泉」や「樹木」といったイメージが、「信頼」や「新鮮さ」という価値につながっている…と考えると、すごく奥深いです。

旧ロゴは太陽と星のデザイン

今のブルーとグリーンのロゴが導入されたのは、1992年のこと。それ以前は、デザインが全然違ったのを知っていましたか?

1973年の創業時から1992年までは、コーポレートカラーが「オレンジ系」で、ロゴマークは「太陽と星」をモチーフにしたデザインだったんです。

ハフポストなどで昔のロゴタオルが話題になったりもしましたが、今のイメージとはかなり違いますよね。

なぜロゴを変えたのかというと、時代の変化が大きかったようです。80年代の「暖かさ」や「エネルギー」を象徴するオレンジから、90年代以降に重視されるようになった「環境」「清潔感」「食品の新鮮さ」「信頼」を象徴するブルーとグリーンへ。これは、時代に合わせた明確な戦略だったんですね。

スローガン「あなたと、コンビに」の秘密

ファミリーマートのブランドを確立しているもう一つの要素が、あの有名なメロディ、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」ですよね。

このスローガンが誕生したのは1989年(平成元年)。

しかも、これを作ったのがスゴイ方たちなんです。

  • 作詞(言葉):仲畑 貴志(なかはた たかし)さん
  • 作曲(メロディ):小林 亜星(こばやし あせい)さん

まさに日本の広告界・音楽界のレジェンドです。

このスローガンの秀逸なところは、「コンビに」というひらがな表記に、2つの意味が込められている点です。

  1. 「コンビニエンスストア」の「コンビニ」
  2. 「コンビネーション(Combination)」=「(あなたと)一緒(のペア)に」

つまり、「あなたと共に歩みます」というパートナー宣言と、「あなたのためのコンビニです」という業態の宣言を、同時に行っているわけです。これも社名の「家族として共に発展する」という理念や、ロゴの「絆」と、完璧に一致しています。すごい計算…!

音商標も取得したスローガン

ファミリーマートは、このサウンドロゴを本当に大切にしているようです。

その証拠に、2017年(平成29年)、あのメロディを特許庁に「音商標」として登録しています。

これは、日本のコンビニエンスストア業界では初めてのことだったそうです。

ロゴマーク(視覚)や社名(言語)だけでなく、CMや入店音で私たちの「聴覚」に訴えかけるあの音も、法的に保護されたファミリーマートだけの「資産」なんですね。それだけ、あの音にブランドの魂を込めているということかなと思います。

ファミリーマートの名の由来と歴史

名前の由来2

名前やロゴの理念がわかったところで、次はファミリーマートがどうやって始まったのか、その「歴史」を深掘りしてみましょう。1号店がどこにあったのか、いつから始まったのか、知られざる事実がありました。

1号店は埼玉県狭山市

ファミリーマートの記念すべき1号店は、1973年(昭和48年)に埼玉県狭山市に開店しました。

東京じゃなかったんですね。

【注意】1号店は2024年に閉店

残念ながら、その1号店の流れを汲む「ファミリーマート新狭山店」(埼玉県狭山市)は、2024年8月31日をもって閉店してしまいました。

創業の地から店舗がなくなってしまったのは少し寂しいですが、これも時代の流れかもしれませんね…。

始まりは西友の実験店

実は、1973年に開店した1号店は、最初から「ファミリーマート」という独立した会社として始まったわけではありませんでした。

その実態は、当時「株式会社西友ストアー(現:西友)」が、新しい業態として開発した「小型店の実験第一号店」だったんです。

つまり、大手スーパー「西友」の新規事業プロジェクトとして、ファミリーマートは産声をあげたんですね。

ファミリーマートはいつから?

「じゃあ、ファミリーマートはいつから始まったの?」と聞かれると、ちょっと答えが難しいかもしれません。歴史を整理すると、こんな流れになります。

  1. 1973年:西友の「実験店」として1号店が開店。(すべての始まり)
  2. 1978年:実験が成功し、西友の中に「ファミリーマート事業部」が正式に発足。
  3. 1981年:事業部が独立し、「株式会社ファミリーマート」が設立される。(会社としての始まり)

実験店が始まってから会社として独立するまで、8年間の「育成期間」があったわけです。いきなり始まったのではなく、大企業の中でしっかり育てられた事業だったんですね。

創業者と初代社長は誰?

「ファミリーマートの創業者」という問いには、二人の重要人物がいます。

グループの創設者:堤清二氏

ファミリーマートが西友の事業として生まれた背景には、当時の西友やセゾングループの総帥であった堤清二(つつみ せいじ)氏の存在があります。

堤氏は、西武百貨店、西友、無印良品、パルコなどを傘下に収める「セゾングループ」を築いた人物。ファミリーマート事業が生まれる土壌を作った、「哲学的・グループ的な創業者」と言えるかもしれません。

株式会社ファミリーマート初代社長:沖正一郎氏

一方で、1981年に「株式会社ファミリーマート」として独立した際の、初代・代表取締役社長は、沖正一郎(おき しょういちろう)氏です。

沖氏は、西友の「実験」だったコンビニ事業を、全国的なフランチャイズチェーンへと成長させる実務を指揮した、「事業的な創業者(初代経営者)」と言えますね。

大きなビジョンを描いた堤氏と、それを事業として確立させた沖氏。この二人がいて、今のファミリーマートがあるんですね。

ローソンとセブンの名の由来

ファミリーマートの「理念」に由来する名前は、他のコンビニと比べると、その違いがハッキリわかります。

【比較】大手コンビニの名前の由来

セブン-イレブン(機能・特徴に由来)
アメリカでの創業当時、常識破りな「朝7時~夜11時まで」の営業時間で営業していたことに由来します。
ローソン(創業者名に由来)
1939年にアメリカで牛乳販売店を開いた「J.J.ローソン氏」の名前に由来します。ロゴのミルク缶は、牛乳屋さんだった歴史の名残です。
ファミリーマート(理念・哲学に由来)
「お客様・加盟店・本部が家族として共に発展する」というビジネス哲学に由来します。

こうして比べると面白いですよね。セブンは「利便性」、ローソンは「伝統」、そしてファミマは「関係性」をブランドの根幹に据えていることが、名前の由来から読み取れます。

ファミリーマートの名前に宿る由来

名前の由来3

この記事では、ファミリーマートの名前の由来について深掘りしてきました。

最後にまとめると、ファミリーマートの名の由来は、単なる響きや親しみやすさではなく、「お客様、加盟店、本部が家族として共に発展する」という、三者一体のビジネス哲学そのものでした。

そして、その理念は一貫して…

  • ロゴマークの「絆」のデザインに
  • スローガンの「(あなたと)コンビに」という言葉に
  • 現代の戦略(NIGO®︎氏の起用などで「楽しさ」「新鮮さ」を追求する姿勢)に

…と、今も「生きたDNA」として受け継がれていることが分かりました。

次にファミリーマートに入るとき、あのロゴやスローガンが、少し違って見えてくるかもしれませんね。

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