こんにちは、「コンビニブログる」の運営者です。就職活動でコンビニ業界、特にファミリーマートに興味を持つと、「ファミリーマートの就職難易度って実際どうなんだろう?」って気になりますよね。

私も昔、小売業界を調べていた時期があるので、その気持ちはよく分かります。業界大手だけど、採用倍率はどうなのか、ライバルのローソンと比較して難しいのか、採用大学のラインナップを見ると学歴フィルターがあるんじゃないか…とか。あと、やっぱり気になるのは「激務でやばい」なんて噂や、リアルな年収事情だったりしますよね。
この記事では、そんなファミリーマートの就職に関する様々な疑問を、データを見ながら私なりに解きほぐしていきます。選考対策のポイントまでカバーするので、ぜひ参考にしてみてください。
- ファミリーマートの就職難易度と採用倍率
- 競合他社(ローソン)との難易度比較
- 採用大学や学歴フィルターの実態
- SV職の業務内容や年収・評判
ファミリーマートの就職難易度は高い?

まずは皆さんが一番気になっている「難易度」について、数字を見ながらチェックしていきましょう。単に「難しい」とか「簡単」とかじゃなく、業界内での立ち位置を見ていくのがポイントかなと思います。
採用倍率は業界平均より低い理由
ちょっと面白いデータがあって、ファミリーマートの選考難易度スコア(就活会議データで3.7/5.0)は、小売業界の平均より0.6点も高いんです。つまり、業界内では「難関」の部類に入ると言えそうですね。
でも、採用倍率(4.6倍)を見ると、今度は小売業界の平均(5.8倍)より低い、という結果が出てるんです。
「難易度は高いのに、倍率は低い」って、ちょっと不思議に思いませんか?
これは私の推測ですが、コンビニ業界特有の「激務かも…」というイメージが、応募の段階で「自分には合わないかも」と考える学生さんを増やしている(=自己選別)可能性がありますね。
その結果、応募者の「量」は抑えられるけど、応募してきた人たちの「質」(目的意識やストレス耐性)は高くなる。だから、倍率自体は低くても、選考のレベルは高くなる…という構造になってるんじゃないかなと思います。
ローソンとの難易度を徹底比較
じゃあ、一番のライバルであるローソンと比べたらどうなんでしょうか。データで比較してみるのが一番分かりやすいですね。
| 企業名 | 選考難易度スコア
(5.0満点) |
業界平均(小売)との比較 | 採用倍率
(就活会議会員) |
業界平均(小売)との比較 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社ファミリーマート | 3.7 | +0.6点 (高い) | 4.6倍 | -1.2ポイント (低い) |
| 株式会社ローソン | 3.7 | +0.6点 (高い) | 4.0倍 | -1.8ポイント (低い) |
| 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン | (データなし) | (データなし) | (高くないとの言及あり) | (データなし) |
注:採用倍率は就活会議の会員データに基づくもので、実際の採用倍率とは異なる場合があるとのこと。あくまで参考程度に見ておくのが良さそうです。
これを見ると、驚いたことに選考難易度スコアはファミリーマートとローソン、どちらも「3.7」で全く同じなんですね。就活生からは「ほぼ同格」と見られている可能性が高いです。
採用倍率はローソンの方がさらに低く、どちらも業界平均を下回っています。このデータから見る限り、難易度の構図は「ファミリーマート ≒ ローソン > セブン‐イレブン」となっているかもしれません。
採用大学一覧と主な実績
採用人数は、リクナビ2026によると「51~100名」となっています。直近3年間の実績を見ると、大体100人ちょっとを採用しているみたいですね。
ちなみに、2022年度は女性が多かった(約63%)のに、2024年度は男性が多数派(約61%)に逆転しているのが興味深いです。これは、後で触れる「IT・デジタル戦略」に力を入れ始めたことで、その分野の応募者の男女比が影響してるのかも…なんて勘ぐっちゃいますね。
気になる採用大学(内定実績3名以上)ですが、以下のような大学が挙がっていました。
- 立命館大学
- 中央大学
- 早稲田大学
- 同志社大学
- 関西大学
- 千葉大学
- 東京農業大学
- 法政大学
- 龍谷大学
いわゆる有名大学や中堅上位の大学が並んでいる印象を受けますね。
学歴フィルターは実質存在するか
「じゃあ、やっぱり学歴フィルターがあるの?」と不安になるかもしれませんが、企業側が「〇〇大学以下はNG」といった明確なフィルターを設けているという情報は見つかりませんでした。
ただ、先ほどの採用大学一覧を見ると、結果として一定以上の学力層が中心になっているのは事実かなと。
これは、おそらく選考の初期段階で行われるSPIなどのWebテストが、「実質的なフィルター」として機能している可能性が高いですね。企業が意図していなくても、テストの点数で線引きをすれば、結果的に通過する大学の層が偏る、というのはよくある話です。
選考対策:SPIとESの傾向
選考プロセスですが、2023年卒のインターンルートでは「ES」と「WEBテスト・筆記テスト」があったようです。本選考でも面接の前にWebテストがあるのは間違いないでしょう。
Webテスト(SPI)
体験談を見ると「SPIとES1問のみの選考」だったという声もあり、テストはSPIの可能性が非常に高いです。言語・非言語・性格検査という典型的な構成ですね。学歴フィルターのところでも触れたように、ここが最初の関門になるはずなので、標準的なSPIの参考書でしっかり対策しておくことが必須条件と言えそうです。
エントリーシート(ES)
ESで聞かれることが、結構特徴的だなと感じました。
ESでの特徴的な質問例
- 「これから社会に出て働いていく上で実現したいこと、なりたい自分などについて現時点で考えていることを教えて下さい。」
- 「仕事を通じて、『実現したいこと』、『なりたい自分』、『得たいこと』など、今考えていることを教えてください。」
いわゆる「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」よりも、「あなたの未来のビジョン」を重視しているのが分かります。
これは、ファミリーマートが「従来のコンビニを超える」という戦略を掲げていることと連動しているんだと思います。単に「ファミチキが好きだから」ではなく、「自分のこんなビジョンを、ファミマのプラットフォーム(店舗網やファミペイ)を使って実現したい!」という変革マインドを持った人を求めている、ということでしょうね。
ファミリーマート就職難易度と実態

さて、ここまでは「入社するまで」の難易度を見てきました。でも、本当に大事なのは「入社した後」ですよね。ここでは、ファミリーマートの就職難易度と、その背景にある「仕事の実態」について、もう少し突っ込んで見ていこうと思います。
「激務でやばい」は本当か
「ファミリーマート 就職」と検索すると、関連キーワードに「激務」とか「やばい」といった言葉が出てきがちです。これは、コンビニビジネスの中核を担う「スーパーバイザー(SV)」という職種のイメージと強く結びついているようです。
正直なところ、複数の資料を見ても「コンビニ大手3社のSV職は、正直どこも激務に変わりはありません」と断言されていることが多いですね…。これは、ある程度覚悟しておく必要がありそうです。
スーパーバイザー(SV)職の実態
新卒で総合職として入社すると、多くの場合、このSV職を経験することになります。じゃあ、SV職はなぜ「激務」と言われるんでしょうか。主な理由をまとめてみました。
SV職が「激務」と言われる具体的理由
- 24時間対応のストレス
担当する店舗は24時間営業です。店舗でトラブル(機器故障、クレーム、欠員など)が起きれば、土日や深夜でも対応が求められます。常に気が休まらない精神的な負荷はかなり高いと言えそうです。
- 本部と加盟店の「板挟み」
これが最大のストレス源かもしれません。本部からは「売上目標(ノルマ)」や「新キャンペーンの実行」を指示されます。一方で、加盟店のオーナーさんは独立した経営者なので、「人手不足で無理」「コストがかかる」と反発することもあります。SVはこの間で調整に奔走することになります。
- 発注業務の難しさ
売上を上げるには積極的な発注(仕入れ)が必要ですが、SVが勝手に発注することはできません。オーナーさんを「説得」するしかないんです。廃棄ロスを恐れるオーナーさんとの間で、この「説得」はかなり難しい業務になりそうです。
- 季節商品のノルマ
恵方巻やクリスマスケーキなど、季節商品は特に厳しい目標が設定されることがあるようです。場合によっては、SV自身が「自腹購入」するケースも指摘されています…。
新卒(総合職)を目指すなら、「自分は将来、このSV職に就く可能性が極めて高い」という現実は、強く認識しておく必要がありますね。志望動機を考える上でも、この業務特性(高いストレス耐性、課題解決力、調整力)を理解していることは重要だと思います。
気になる平均年収と業界比較
「じゃあ、そんなに激務なら、給料はどうなの?」と思いますよね。これがまた興味深いデータで、社員の口コミ(正社員368人)に基づく平均年収は「545万円」とされています。
この数字、小売業界の平均年収である「434万円」と比べると、なんと111万円も高いんです。業界内では、非常に高い給与水準と言えます。
これは、先ほどのSV職の「激務」と表裏一体の関係にあるんじゃないかなと。高い業務負荷(24時間対応のストレス、板挟み、ノルマのプレッシャー)に対して、業界平均を100万円以上上回る給与で報いる、という給与体系になっていると推測できます。
「激務だけど、小売業界としては給与が良い」というのが、ファミマの一つの特性と言えそうですね。
ワークライフバランスの評判
ワークライフバランス(WLB)については、良い意見と課題の両方があるようです。
最大の課題は、やはり「担当店舗や勤務形態による差が非常に大きい」という点。これはSV職の話と繋がりますが、担当するオーナーさんの特性や、お店の状況(繁華街か郊外か、人手が足りているか)によって、SVの業務負荷や緊急呼び出しの頻度が全く変わってくる、ということですね。
一方で、本社勤務の専門職(後述)や企画職については、相対的にWLBが取りやすい環境である可能性が示されています。また、「女性の働きやすさ」は多くの口コミで肯定的に評価されていて、育休産休制度や時短勤務、女性管理職比率の高さなどが理由として挙げられていました。
「脱コンビニ」戦略と将来性
ここまで見ると「やっぱり大変そう…」と思うかもしれませんが、ファミリーマートの「将来性」は、社員の口コミでも高く評価されています。
その理由は、ファミリーマートが今、「脱コンビニ」とも言える大きな戦略転換を進めているからです。
ファミリーマートの主な成長戦略
- FamilyMartVision(ファミリーマートビジョン)
全国約1万6,000店以上にあるデジタルサイネージを活用し、お店を「商品を売る場所」から「メディア」に変えようとしています。これは新しい広告事業(リテールメディア)ですね。
- ファミペイ
自社のスマホアプリ「ファミペイ」を軸に、顧客の購買データを活用したマーケティングを強化しています。さらに金融サービスやEC事業の基盤にもなっています。
つまり、ファミリーマートは単なる「小売業」ではなく、「リアルな拠点(1万6,000店)を持つIT・メディア企業」へと変貌しようとしているんです。
中途採用では、データサイエンティストやアプリ開発エンジニア、デジタルマーケターといった「専門職」の募集も活発です。新卒で入社しても、将来的にはこうした「脱コンビニ」戦略を担うキャリアパスが開ける可能性があるのは、大きな魅力かなと思います。
ファミリーマートの就職難易度まとめ

最後に、ファミリーマートの就職難易度と対策について、私なりにまとめてみます。
分析して見えてきたのは、ファミリーマートが今、明確に2種類の人材を求めているということです。
- 変革を厭わないタフな現場主義者
SV職に代表される、高いストレス耐性と調整力を持ち、現場(加盟店)と信頼関係を築きながら本部の施策を実行できる人。
- 専門性を持つ「脱コンビニ」人材
FamilyMartVisionやファミペイを活用し、会社の「メディア・IT企業化」を技術やデータで推進できる専門家。
新卒(総合職)採用では、まず「1」の素養が強く求められ、その上で「2」の未来戦略への理解と共感が問われる、ということになりそうです。
選考を突破するためには、まず「激務」と「高給」のトレードオフ(SV職)をしっかり認識すること。その上で、ESや面接では「ファミマの持つアセット(店舗網やデータ)を使って、自分はこんなことを実現したい」という、未来志向のストーリーを具体的に語ることが鍵になると思います。
この記事で紹介したデータや分析は、あくまで私が収集した情報に基づく一つの見解です。採用情報や制度は変更される可能性もあります。
より正確で最新の情報を知るためには、必ずファミリーマートの公式採用サイトを確認してください。また、就職活動の進め方に不安がある場合は、大学のキャリアセンターや、信頼できる就職エージェントの専門家に相談してみるのも良い方法だと思いますよ。

