セブンイレブンのマルチコピー機で、ネットプリントを使って両面印刷をしようとしたら「あれ?設定項目がない…」なんて困った経験はありませんか?
私も急いで資料を印刷したくて、スマホから画像ファイル(jpeg)を複数枚アップロードしたんですが、どうやっても両面印刷ができなくて焦ったことがあるんです。

実は、セブンイレブンのネットプリントで両面印刷がうまくいくかどうかは、登録する「ファイル形式」がすべてと言ってもいいくらい重要なんですね。
特に、複数枚の原稿を扱うならpdf形式が必須。逆に、Word(ワード)やExcel(エクセル)のファイルをそのまま使おうとすると、少し注意が必要です。
それに、登録不要の「かんたんnetprint」と専用の「netprintアプリ」で違いはあるのか、料金は結局いくらになるのか、同人誌や旅行のしおりで使う「小冊子」印刷のやり方はどうすればいいのか…など、意外と疑問が多いかなと思います。
この記事では、セブンイレブンのネットプリントで両面印刷を確実に成功させる方法や、私がハマった「落とし穴」について、分かりやすく解説していきますね。
- ネットプリントで両面印刷ができない原因
- 画像(jpeg)をPDF化して両面印刷する方法
- 標準の両面印刷と小冊子印刷のやり方
- 両面印刷の料金と注意点
セブンイレブン ネットプリントの両面印刷ができない原因

「両面印刷」を選ぼうとしても、なぜか設定項目がグレーアウトしていたり、そもそも見当たらなかったり…。その原因は、あなたが印刷しようとしているファイル形式にある可能性が非常に高いです。
ここでは、両面印刷できるファイルとできないファイルの違いや、印刷準備の段階で知っておくべきポイントを解説しますね。
画像やjpegでできない理由
セブンイレブンのネットプリントで両面印刷ができない、という人の多くが「画像ファイル」を印刷しようとしているケースかなと思います。
マルチコピー機のシステムでは、JPEG、PNG、TIFFといった「画像ファイル」は、1つのファイルが「1枚の用紙(または写真)」として扱われるんですね。
例えば、「page1.jpg」と「page2.jpg」という2つの画像ファイルを選んでも、機械は「これを1枚の紙の表と裏に印刷してね」とは理解してくれません。「あ、2枚の別々の紙に印刷するんだな」と認識しちゃいます。
画像ファイルでの自動両面印刷は非対応
システム上、複数の画像ファイル(例: 2枚のJPEG)を選んで、それらを自動で1枚の紙の表裏に割り当てる機能はサポートされていません。これが「両面印刷 できない」と感じる最大の理由です。
もちろん、先に1枚目を印刷して、その紙を「手差しトレイ」にセットし直して2枚目を印刷する…という「手動両面」も理論上は可能ですが、用紙の向き(上下・裏表)を間違えるリスクが非常に高く、まったくオススメできません。
pdfなら複数枚を両面印刷できる
では、どうすればいいか。答えはシンプルで、「複数ページのPDFファイル」を1つだけ用意することです。
これが、セブンイレブンのマルチコピー機で自動両面印刷を実行するための唯一の正解と言ってもいいかもしれません。
システムは、「1つのPDFファイル」の中にP1, P2, P3… という複数のページ情報が入っていれば、それを「1つの文書」として正しく認識します。その状態になって初めて、「両面」設定が有効になるんですね。
両面印刷の絶対条件
- 印刷したい画像(JPEGなど)は、Wordやスマホアプリに貼り付けて、「複数ページのPDFファイル」に変換・統合しておく。
- 「1ページ目のPDF」と「2ページ目のPDF」のように、複数のPDFファイルに分かれているのもNG。必ず「1つのPDFファイル」にまとめてからネットプリントに登録してください。
この「PDFに変換する」というひと手間さえかければ、「画像しか手元にない!」という場合でも、問題なく両面印刷ができますよ。
wordやexcelを両面印刷する注意点
「PDFじゃなくて、WordやExcelのファイルはそのまま両面印刷できないの?」と思うかもしれません。
これは、利用するサービスによって答えが変わります。
- 「netprint」(要ユーザー登録・アプリ)
Word, Excel, PowerPointのファイルを直接アップロードできます。サーバー側で自動的にPDFのような形式に変換(レンダリング)してくれるため、マルチコピー機で両面印刷の設定が可能です。
- 「かんたんnetprint」(登録不要・Web)
WordやExcelなどのOfficeファイルには対応していません。
じゃあ「netprint」アプリを使えば安心かというと、ちょっと待ってください。
Officeファイルの直接アップロードは非推奨
WordやExcelのファイルを直接アップロードすると、サーバー側での自動変換の際に、PCで見ていたレイアウトと微妙にズレる(フォントが変わる、改行位置がずれるなど)可能性があります。
履歴書や大事な資料の場合、このズレは致命的ですよね。
一番確実な方法は、WordやExcelでの作業が終わったら、あなた自身の手で「PDFとして保存(エクスポート)」することです。そのPDFファイルをネットプリントに登録すれば、レイアウト崩れの心配がほぼなくなり、確実です。
かんたんnetprintとアプリの違い
セブンイレブンのネットプリントには、登録不要の「かんたんnetprint」と、会員登録が必要な「netprint」(アプリやWeb)の2種類があります。両面印刷自体は、どちらも「複数ページのPDF」さえ用意すれば可能です。
じゃあ、どっちを使えばいいの?と迷うかもなので、主な違いを表にまとめてみました。
| 項目 | かんたんnetprint | netprint (アプリ/Web) |
|---|---|---|
| ユーザー登録 | 不要 | 必要 |
| 対応ファイル (普通紙) | PDF, JPEG, PNG など | PDF, JPEG, PNG, Officeファイル |
| プリント有効期限 | 登録日 + 1日 | 登録日 + 30日 |
| 料金 (カラーA4) | 60円/面 | 50円/面 |
| 料金 (白黒A4) | 20円/面 | 20円/面 |
※料金や仕様は変更される場合があります。最新の情報は店頭または公式サイトでご確認ください。
「かんたんnetprint」は登録不要なのが最大のメリットですが、Officeファイルが非対応で、有効期限が短い(翌日まで)のがネックですね。
個人的には、一度登録してしまえばカラー料金も少し安くなりますし、Officeファイルも(PDF化推奨ですが)一応投げ込める「netprintアプリ」の方が、後々便利かなと思います。
長辺とじと短辺とじの選び方
無事にPDFを登録し、マルチコピー機で「両面」設定を選べるようになった!…と喜ぶのはまだ早いです。最後に「とじ方向」という選択肢が待っています。
これが「長辺とじ」と「短辺とじ」です。
この設定を間違えると、裏面のページが逆さまに印刷されるという悲劇が起こります…
「とじ方向」の選び方
【長辺とじ】 (ながへんとじ)
- 縦向きの原稿で、左側(長い辺)をホチキスで留めるイメージ。(一般的なレポート、書類、本など)
- ページをめくった時、裏面が正しい向きで表示されます。
【短辺とじ】 (みじかへんとじ)
- 縦向きの原稿で、上側(短い辺)を留めるイメージ。(メモ帳、カレンダーなど)
- または、横向きのプレゼン資料で、上側(この場合は長い辺)を留める場合。
基本は、A4縦の資料なら「長辺とじ」を選んでおけばOKです。横向きの資料を印刷するときだけ「あれ、これはどっちだ?」と一度立ち止まって考えるクセをつけると失敗が減りますよ。
セブンイレブン ネットプリント両面印刷のやり方

ファイルの準備と「とじ方向」の知識が整ったら、いよいよマルチコピー機での操作です。
ここでは、普通の資料を印刷する「標準の両面印刷」と、冊子を作る「小冊子印刷」の2つのやり方を、手順を追って解説しますね。この2つ、似ているようで操作が全然違うので注意です!
標準の両面印刷の操作手順
レポートや会議資料、履歴書などを印刷する、最も一般的な両面印刷の方法です。原稿は「複数ページのPDF」を準備してください。
- マルチコピー機のメニューで「プリント」を選び、次に「ネットプリント」を選択します。
- 8桁の「プリント予約番号」を入力するか、スマホアプリのQRコードをかざします。
- 登録したファイルの内容が表示されるので、ファイル名とページ数を確認して「これだ!」と選びます。
- 印刷設定の画面に進みます。ここで「カラーモード」(白黒/カラー)や「用紙サイズ」を選びます。
- 「両面プリント」という項目を探します。(デフォルトは「しない」になっていることが多いです)
- ここを「する(長辺とじ)」または「する(短辺とじ)」に変更します。A4縦の資料なら、前述の通り「長辺とじ」が一般的ですね。
- 設定を最終確認したら、料金を投入して「プリントスタート」を押します。
これで、1枚の紙の表と裏に順番に印刷されて出てきます!
小冊子印刷のやり方と設定
次に、同人誌や旅行のしおり、パンフレットなど、「中綴じ冊子」を作るための特殊な両面印刷、「小冊子印刷」のやり方です。
この機能のすごいところは、私たちが1ページ目から順番に並べた普通のPDFを登録するだけで、マルチコピー機が自動でページを並べ替えて(面付けして)印刷してくれることです。
例えば、A4用紙でA5サイズの8ページ冊子を作る場合、機械が自動で「1枚目の表に8Pと1P」「裏に2Pと7P」…という風に割り付けてくれるんです。便利ですよね!
小冊子印刷の操作手順
- ファイル選択後、印刷設定画面に進みます。
- 詳細設定などで「小冊子」という項目を探し、「する」に設定します。
- 「とじ方向」を選びます。
- 左とじ/上とじ: 横書きの文章(技術書、パンフなど)
- 右とじ/下とじ: 縦書きの文章(小説、マンガなど)
- 「用紙サイズ」を選びます。
【最重要】ここで選ぶのは「仕上がりのサイズ」ではなく、「印刷に使う紙のサイズ」です。
- A5サイズの冊子を作りたい → 用紙は「A4」を選択
- B5サイズの冊子を作りたい → 用紙は「B4」を選択
- プリントスタートを押します。
小冊子印刷で両面設定はしない
さて、小冊子印刷の手順で「あれ?」と思った方、鋭いです。標準の両面印刷であんなに大事だと言っていた「両面プリント」設定の項目が出てきませんよね。
実は、これが小冊子印刷における最大の「罠」です。
【警告】「小冊子」と「両面」は併用禁止!
「小冊子」機能を「する」に設定した場合、標準の「両面プリント」設定は、必ず「しない」(デフォルトのまま)にしてください。
「小冊子」機能自体が、すでに「ページを並べ替えて両面に印刷する」という特殊な両面処理を含んでいます。
もし、ここで欲張って「小冊子:する」と「両面プリント:する」の両方を設定してしまうと、処理が二重に干渉してしまい、白紙のページが出たり、ページ順がめちゃくちゃになったり、とにかく印刷に失敗します。
「小冊子=特殊な両面印刷モード」と覚えて、標準の「両面」設定は絶対に触らないようにしましょう。
設定項目の比較をまとめておきますね。
| 設定項目 | 標準の両面印刷(レポート等) | 小冊子印刷(冊子作成) |
|---|---|---|
| 両面 | 「する(長辺または短辺)」 | 「しない」 |
| 小冊子 | 「しない」 | 「する(右とじまたは左とじ)」 |
| 用紙サイズ | 印刷したいサイズ(例:A4) | 仕上がりの2倍のサイズ(例:A4) |
両面印刷の料金はいくら?
「両面印刷って、紙を1枚しか使わないから安くなるんじゃ…?」と期待するかもしれませんが、残念ながらそうはなりません。
セブンイレブンのマルチコピー機(ネットプリントもコピーも)の料金は、「用紙1枚」あたりではなく、「印刷した面1面」あたりで計算されます。
料金計算の例(A4サイズの場合)
- 白黒・片面印刷 1枚 → 20円
- 白黒・片面印刷 2枚 → 20円 × 2枚 = 40円
- 白黒・両面印刷 1枚 → 20円(表面) + 20円(裏面) = 40円
※料金は2025年11月現在のものです。かんたんnetprintかnetprintアプリか、また用紙サイズによっても料金は異なりますので、最新の正確な情報は店頭または公式サイトにて必ずご確認ください。
ご覧の通り、片面印刷を2枚するのと、両面印刷を1枚するのは、トータルのコストは全く同じなんですね。
コンビニでの両面印刷は、「印刷代を節約するため」ではなく、「紙の枚数を減らして、かさばりをなくすため」または「冊子を作るため」の機能、と割り切ったほうが良さそうです。
セブンイレブン ネットプリント両面印刷のコツ

最後に、セブンイレブン ネットプリントで両面印刷を成功させるためのコツをまとめますね。
なによりも大事なのは、マルチコピー機の前で慌てないための「事前準備」です。
両面印刷 成功のまとめ
- ファイル形式は「複数ページのPDF 1つ」に統合する。
画像(jpeg)やWord/Excelは、必ず事前に「1つのPDF」に変換・保存してから登録するのが一番確実です。
- 「標準両面」と「小冊子」は目的が違う別機能。
資料なら「標準両面」、冊子なら「小冊子」を選び、設定を混ぜないこと。
- 小冊子印刷の時は、「両面」設定を「しない」。
これは本当に重要な「罠」なので、忘れないでくださいね。
- 料金は2ページ分。節約にはならない。
コストメリットではなく、「かさばらない」メリットのために使いましょう。
このポイントさえ押さえておけば、もうセブンイレブンのマルチコピー機の前で「両面印刷できない…」と悩むこともなくなるはずです。
ぜひ試してみてくださいね!

