多くの人が日常的に利用するセブンイレブンですが、その正式名称について考えたことはありますか?セブンイレブン 正式名称というキーワードで検索されたあなたは、おそらく「正式名称は?」や「正式表記は?」といった具体的な疑問をお持ちのことでしょう。実は、ハイフンか中黒かという細かな違いだけでなく、運営会社の会社概要や事業内容、さらには親会社であるセブン&アイの組織図に至るまで、その背景には興味深い事実が隠されています。
このコンビニエンスストアのルーツはアメリカにあり、その歴史を知ることで、現在のグローバルな展開への理解も深まります。また、最近発表された親会社の新しい名前への社名変更は、今後の事業戦略を象徴する大きな動きです。この記事では、アルバーイトや就職活動で履歴書に記載する際に役立つ正確な情報から、企業グループ全体の大きな変革まで、あなたの疑問に多角的に答えていきます。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
- セブンイレブンの正しい正式名称と表記方法
- 社名の由来やアメリカでの発祥の歴史
- 親会社セブン&アイの概要と新しい社名への変更計画
- 履歴書へ記載する際の正式な企業名
セブンイレブン正式名称の基本情報

- セブンイレブンの正式名称は?
- ハイフンが正しい正式表記は?
- 発祥の地アメリカでの由来
- 運営会社の会社概要
- 主な事業内容について
セブンイレブンの正式名称は?
多くの人が「セブンイレブン」と呼んでいますが、日本で事業を運営する会社の正式名称は「株式会社セブン‐イレブン・ジャパン」です。私たちが普段利用している店舗のブランド名が「セブン‐イレブン」であり、それを運営しているのがこの会社ということになります。
履歴書や職務経歴書などの正式な書類に記載する際は、通称である「セブンイレブン」ではなく、この「株式会社セブン‐イレブン・ジャパン」という正式な企業名を用いるのが適切です。アルバイト先として記載する場合でも、正しい名称を把握しておくことは、ビジネスマナーとして大切なポイントと考えられます。
したがって、ブランド名と運営会社名を区別して理解しておくことが、正確な知識につながります。
ハイフンが正しい正式表記は?
「セブンイレブン」の表記について、「セブン-イレブン」と「セブン・イレブン」のどちらが正しいか、迷った経験のある方もいるかもしれません。
正解は、半角または全角の「ハイフン(-)」を用いた「セブン‐イレブン」です。中央に点を打つ「中黒(・)」ではありません。ある調査によれば、約4割の人がこの表記を誤解していたという結果もあり、意外と知られていない事実のようです。
このハイフンは、単なる区切り記号ではなく、ブランドの公式な表記として定められています。セブン‐イレブン・ジャパンの公式サイトや公式SNSアカウント名でも、ハイフンが使用されていることを確認できます。細かな違いですが、ブランドのアイデンティティの一部として認識しておくと良いでしょう。
発祥の地アメリカでの由来
セブン‐イレブンの名前の由来は、その発祥の地であるアメリカでの歴史に深く関係しています。もともとは氷の小売店でしたが、1927年にテキサス州ダラスで食料品を置き始め、コンビニエンスストアの原型となりました。
当初の営業時間は、朝の7時から夜の11時まででした。この営業時間にちなんで、店名を「7-ELEVEN」と変更したのです。現代では24時間営業が当たり前になっていますが、創業当時の革新的な長時間営業が、そのままブランド名として定着しました。
時代の変化とともに営業形態は変わりましたが、お客様に親しまれてきた名前はそのまま残され、現在も世界中で「セブン‐イレブン」として愛されています。その名前には、顧客の利便性を追求してきた創業当初からの精神が込められていると言えます。
運営会社の会社概要
日本国内でセブン‐イレブン事業を展開する「株式会社セブン‐イレブン・ジャパン」の基本的な会社情報は以下の通りです。企業の全体像を把握する上で、これらの基礎データは参考になります。
項目 | 内容 |
正式名称 | 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン |
所在地 | 〒102-8455 東京都千代田区二番町8番地8 |
代表取締役社長 | 阿久津 知洋 |
設立年月日 | 1973年(昭和48年)11月20日 |
資本金 | 172億円 |
従業員数 | 8,248人(2025年2月末現在) |
国内店舗数 | 21,743店(2025年2月末時点) |
これらの情報から、セブン‐イレブン・ジャパンが非常に大きな規模で事業を展開している、日本を代表する企業の一つであることが分かります。
主な事業内容について
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンの主な事業内容は、コンビニエンスストア「セブン‐イレブン」のチェーン展開です。この事業は、大きく分けて二つの方式で運営されています。
一つは、本部が直接店舗を運営する「直営方式」です。もう一つは、加盟店のオーナーが独立して店舗を経営する「フランチャイズ方式」であり、こちらの方式がチェーン展開の大部分を占めています。
本部は、商品の開発や供給、物流システムの構築、店舗運営のノウハウ提供、情報システムの管理など、加盟店を多角的にサポートする役割を担います。これにより、全国のどの店舗でも一定の品質のサービスを提供できる体制を築いています。このように、直営店とフランチャイズ店が一体となって、巨大なコンビニエンスストアネットワークを形成しているのが事業の根幹です。
セブンイレブン正式名称と関連会社

- 親会社セブン&アイとは
- グループ全体の組織図
- 新しい名前への変更計画
- 親会社の社名が変更へ
- 履歴書に記載する際の注意点
- セブンイレブン正式名称のポイント
親会社セブン&アイとは
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、単独で存在しているわけではなく、「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」という巨大な企業グループの一員です。このセブン&アイ・ホールディングスが、セブン‐イレブン・ジャパンの親会社にあたります。
セブン&アイ・ホールディングスは、純粋持株会社としてグループ全体の経営戦略を策定し、傘下の事業会社の管理・運営を行っています。その事業領域はコンビニエンスストア事業に留まりません。
主な事業領域
イトーヨーカドーなどの総合スーパー事業、ヨークベニマルといった食品スーパー事業、さらには金融サービス事業(セブン銀行)、専門店事業(ロフト、赤ちゃん本舗など)まで、多岐にわたるビジネスを展開しています。セブン‐イレブンは、この多様な事業ポートフォリオの中核をなす存在です。
項目 | 内容 |
正式名称 | 株式会社セブン&アイ・ホールディングス |
所在地 | 〒102-8452 東京都千代田区二番町8番地8 |
代表取締役社長 | スティーブン・ヘイズ・デイカス |
設立年月日 | 2005年(平成17年)9月1日 |
資本金 | 500億円 |
グループ全体の組織図
セブン&アイ・ホールディングスを頂点としたグループの組織は、多層的な構造になっています。持株会社であるセブン&アイ・ホールディングスの下に、各事業領域を担う主要な子会社が配置されています。
中核となるコンビニエンスストア事業では、日本国内の「株式会社セブン‐イレブン・ジャパン」の他に、アメリカの「7-Eleven, Inc.」や中国の「セブン‐イレブン(中国)投資有限公司」など、海外事業を統括する会社も傘下にあります。
スーパー事業では、イトーヨーカ堂やヨークベニマルがあり、これらの親会社として中間持株会社「ヨーク・ホールディングス」が設立されるなど、事業ごとの再編も進められています。その他、セブン銀行やセブンネットショッピングといった金融・ITサービス関連の子会社も存在し、それぞれが専門性を活かして事業を展開しています。
このように、各社が連携しながらグループ全体の成長を支える組織体制が構築されています。
新しい名前への変更計画
セブン&アイ・ホールディングスは、2024年10月10日に、社名を「セブンイレブンコーポレーション (7-Eleven Corporation)」(仮称)へ変更する方針を発表しました。これは、グループの経営方針を大きく転換することを示す重要な決定です。
この変更の最大の狙いは、グループの経営資源を国内外のコンビニエンスストア事業へ集中させることにあります。近年、同社はスーパー事業の縮小などを進めており、収益性の高いコンビニ事業を今後のグローバルな成長の柱と位置づけています。
社名からイトーヨーカドーの頭文字に由来するとされる「アイ」を外し、世界的に認知度の高い「セブンイレブン」を冠することで、企業としての姿勢を内外に明確に示す目的があると考えられます。
親会社の社名が変更へ
前述の通り、親会社の社名変更は、単なる名称の変更以上の意味を持っています。これは、グループの事業構造そのものを見直す大きな再編の一環です。
具体的には、これまでグループ内で大きな位置を占めてきたイトーヨーカ堂などのスーパー事業を、新設する中間持株会社「ヨーク・ホールディングス」の下に集約し、将来的には株式の一部売却(IPO)を目指してコンビニ事業から切り離す計画が発表されました。
グループの原点ともいえるイトーヨーカドーの「アイ」が社名から消えることは、まさに聖域なき構造改革への強い意志の表れと言えます。これにより、グループは名実ともどもコンビニ事業を中心としたグローバル企業へと生まれ変わることを目指しているのです。
履歴書に記載する際の注意点
セブン‐イレブンでの勤務経験を履歴書や職務経歴書に書く際には、いくつかの点に注意が必要です。正確な情報を記載することで、丁寧で信頼できる人物であるという印象を与えることができます。
運営会社名を正しく記載する
最も基本的なことですが、運営会社の正式名称「株式会社セブン‐イレブン・ジャパン」を正確に記載しましょう。「(株)」と略さず、「株式会社」と書くのが正式なマナーです。
店舗名まで明確にする
「株式会社セブン‐イレブン・ジャパン ○○店」のように、実際に勤務していた店舗名まで記載すると、より具体的で分かりやすくなります。
フランチャイズ店の場合
もし勤務先がフランチャイズ加盟店であった場合、厳密には雇用主はセブン‐イレブン・ジャパン本社ではなく、その店舗を経営する法人または個人事業主となります。応募先の企業や職種にもよりますが、基本的には「セブン‐イレブン ○○店(運営会社:株式会社△△)」のように、運営会社名を併記するのが最も丁寧な書き方です。ただし、一般的には「セブン‐イレブン ○○店」と記載しても問題ないとされています。
セブンイレブン正式名称のポイント

この記事で解説したセブンイレブンの正式名称に関する重要なポイントを以下にまとめます。
- 日本での運営会社の正式名称は「株式会社セブン‐イレブン・ジャパン」
- ブランド名の正式表記は中黒(・)ではなくハイフン(-)
- 約4割の人が正式表記を誤解しているという調査結果がある
- 社名の由来はアメリカでの創業当時の営業時間「朝7時~夜11時」
- セブン‐イレブンは1927年にアメリカのテキサス州で誕生した
- 親会社は「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」
- セブン&アイはコンビニ以外のスーパーや金融事業も展開する持株会社
- 親会社は「セブンイレブンコーポレーション」へ社名変更を計画中
- 社名変更の目的はコンビニ事業への経営資源集中
- グループの原点であるイトーヨーカドーの「アイ」が社名から消える
- スーパー事業は別会社化し将来的にはIPOを目指す方針
- 履歴書には「株式会社セブン‐イレブン・ジャパン」と正式名称を記載する
- 勤務していた店舗名まで書くとより丁寧
- フランチャイズ店の場合は運営会社名も把握しておくと良い
- ブランド名と運営会社名は区別して理解することが大切