急に不動産の契約や車の購入などで印鑑証明書が必要になることってありますよね。でも平日の日中に役所に行く時間はなかなか取れないものです。そんなとき近所のコンビニでサクッと発行できたら便利だと思いませんか。今回はファミリーマートでの印鑑証明の取り方や必要なものについて、私が実際に調べた内容を分かりやすくシェアします。

- マイナンバーカードを使った具体的な発行手順
- 利用できる時間帯や手数料の目安
- iPhoneなどスマートフォンでの利用可否
- 発行できないケースや注意すべきトラブル
ファミリーマートでの印鑑証明の取り方と必要なもの

まずは、実際にファミリーマートで印鑑証明書を取得するために何が必要なのか、どのような手順で操作すればいいのかを確認していきましょう。役所の窓口とは少し勝手が違うので、事前に準備しておくとスムーズですよ。
マイナンバーカードと暗証番号の準備
ファミリーマートなどのコンビニで印鑑証明書を取得するために、絶対に欠かせないのが「マイナンバーカード」です。
ここで注意したいのが、通知カード(紙のもの)や、以前使われていた住民基本台帳カード(住基カード)ではなく、ICチップがついたプラスチック製のマイナンバーカードが必要だという点ですね。住基カードも一部では使えていましたが、2025年12月でサービスが完全に終了するため、基本的にはマイナンバーカードへの切り替えが必須となっています。
コンビニ交付で使うのは「利用者証明用電子証明書」です。カードを受け取ったときに設定した数字4桁の暗証番号をあらかじめ確認しておきましょう。
この4桁の暗証番号は、3回連続で間違えるとロックがかかってしまい、役所の窓口で再設定が必要になってしまいます。「あれ、何番だっけ?」と不安な場合は、無理に入力せず、事前に確認しておくのが無難ですね。
マルチコピー機の画面操作の手順
必要なものが揃ったら、店内のマルチコピー機(キオスク端末)へ向かいましょう。操作はとても直感的ですが、初めてだと「どこを押せばいいの?」と迷うかもしれません。大まかな流れは以下の通りです。
- タッチパネルのメニューから「行政サービス」を選択する
- 「証明書交付サービス(コンビニ交付)」を押し、利用規約に同意する
- マイナンバーカードをリーダーにセットし、読み取らせる
- 「お住まいの市区町村の証明書」を選択する
- 4桁の暗証番号を入力して本人確認を行う
- カードを取り外し、画面上で「印鑑登録証明書」を選択する
- 必要な部数を入力し、発行内容を確認する
- 料金を投入してプリント開始ボタンを押す
個人的に親切だなと感じたのは、カードの読み取りが終わった後、すぐに「カードをお取りください」という案内が出ることです。これならカードの置き忘れを防げますよね。
利用時間は土日や深夜も可能か
「コンビニなんだから24時間いつでも取れるんでしょ?」と思いがちですが、実はそうではないんです。
基本的には毎日6:30から23:00までの時間帯で利用できます。これなら平日の仕事帰りや、土日祝日でも対応できるので、役所の窓口が開いていない時間帯に動けるのは本当に助かります。
深夜23:00から翌朝6:30まではシステムメンテナンスのため利用できません。また、年末年始(12月29日~1月3日)も多くの自治体でサービスが停止するので、急ぎの場合はカレンダーをチェックしておきましょう。
発行にかかる手数料と値段の相場
気になる手数料ですが、実はコンビニ交付の方が窓口よりもお得に設定されていることが多いのをご存知でしょうか。
自治体によって異なりますが、一般的に窓口で取得すると300円〜400円かかるところ、コンビニ交付だと200円〜300円程度で済むケースがよくあります。例えば、100円引きなどの割引を実施している自治体も多いですね。
手間が省ける上に料金も安くなるなら、使わない手はないなと思います。
iPhoneなどスマホでの利用方法
これまで、コンビニ交付を利用するには物理的なマイナンバーカードを持ち歩く必要がありましたが、この状況が変わりつつあります。
Android端末ではすでに「スマホ用電子証明書」を利用した交付サービスが始まっていましたが、ついに2025年6月24日からはiPhoneでも利用可能になる予定です。これにより、Apple Walletにマイナンバーカード機能を追加しておけば、iPhoneをマルチコピー機にかざすだけで証明書が取れるようになります。
スマホ利用時はFace IDやTouch IDでの生体認証が使えるため、セキュリティ面でも安心感が増しますね。カードを持ち歩かなくて済むのは、紛失リスクを減らす意味でも大きなメリットです。
ファミリーマートの印鑑証明の取り方で注意すべき点

とても便利なコンビニ交付ですが、いくつか「これは知っておかないと困る!」という落とし穴もあります。いざ店舗に行ってから「発行できない!」と焦らないよう、注意点もしっかり押さえておきましょう。
印鑑登録証や住基カードは使えるか
よくある勘違いとして、「印鑑登録証(カード)」をコンビニに持って行ってしまうケースがあります。役所の窓口では必ず必要なこのカードですが、ファミリーマートのマルチコピー機では使用できません。
コンビニ交付システムは、マイナンバーカードのICチップを使って本人確認を行う仕組みだからです。「印鑑登録証はあるけどマイナンバーカードがない」という場合は、残念ながら役所の窓口に行く必要があります。
また、以前発行されていた「住民基本台帳カード(住基カード)」については、2025年12月24日をもってコンビニ交付サービスが終了します。もし手元にあるのが住基カードだけという方は、早めにマイナンバーカードへの切り替えを検討したほうが良いでしょう。
代理人が委任状で取得はできない
「夫の印鑑証明が必要なんだけど、仕事で忙しいから妻の私が代わりに…」というシチュエーション、よくありますよね。役所の窓口なら委任状や本人の印鑑登録証があれば代理取得が可能ですが、コンビニ交付では代理人による取得は一切できません。
たとえ家族であっても、本人のマイナンバーカードを借りて操作することは規約違反であり、セキュリティ上のリスクも高いため絶対にやめましょう。コンビニ交付は「本人が自分のカードで操作する」ことが大前提です。
発行できないエラーの原因と対処法
手順通りに操作していても、エラーが出て発行できないことがあります。よくある原因をリストアップしてみました。
| エラーの原因 | 解説と対処法 |
|---|---|
| 印鑑登録をしていない | マイナンバーカードがあっても、役所で印鑑登録自体を済ませていないと証明書は発行できません。まずは役所で登録が必要です。 |
| 転出・転居 | 他の市区町村へ引っ越した場合、以前の印鑑登録は廃止されています。新住所での再登録が必要です。 |
| 暗証番号ロック | 4桁の暗証番号を3回間違えるとロックされます。この場合、役所窓口での再設定手続きが必要です。 |
| 証明書の有効期限切れ | カード券面は有効でも、ICチップ内の電子証明書が有効期限を迎えている場合があります。 |
特に、引っ越しをした直後などはデータが反映されていないこともあるので、転入手続きの際に確認しておくと安心ですね。
メンテナンスによるサービス停止
先ほど23:00~6:30は利用できないとお伝えしましたが、それ以外にも臨時のシステムメンテナンスで利用できない日があります。
特に2025年はシステムの切り替えなどが多いため、不定期な停止が予定されているようです。例えば、2025年12月2日などの特定の日にメンテナンスが入る自治体もあるようなので、出かける前に自治体の公式サイトやコンビニ交付の案内ページをチェックすることをおすすめします。
ファミリーマートの印鑑証明の取り方まとめ

今回はファミリーマートでの印鑑証明の取り方について詳しく見てきました。最後に要点を振り返ってみましょう。
- マイナンバーカードと4桁の暗証番号が必須(印鑑登録証は不可)。
- 利用時間は基本的に毎日6:30〜23:00。
- 手数料は窓口よりも安くなることが多い。
- 2025年6月からはiPhoneでも利用可能に。
- 代理取得はNG、本人が操作する必要がある。
事前に準備さえしておけば、待ち時間もなくスムーズに証明書が手に入るこのサービス。ぜひ活用して、忙しい毎日の時間を有効に使ってくださいね。

