外出先で急にインターネットを使いたくなった時、身近なコンビニで提供されている無料Wi-Fiは非常に便利です。しかし、いざ使おうとすると「今もコンビニ Wi-Fiはどこで使えるの?」「セブンイレブンやファミリーマートはサービスがなくなったって本当?」といった疑問が浮かぶかもしれません。また、ローソンでは一日何回まで接続できるのか、利用する上での危険はないのか、アクセス履歴はバレるのかといったセキュリティ面の不安や、代替手段としてのレンタルWi-Fiについても気になるところです。この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消し、2025年最新のコンビニWi-Fi事情と、安全に活用するための知識を分かりやすく解説します。
- コンビニ各社の最新Wi-Fiサービス提供状況がわかる
- 無料Wi-Fiの正しい使い方と登録手順を理解できる
- セキュリティリスクと具体的な安全対策が学べる
- Wi-Fiが使えない場合の代替手段を知ることができる
【2025年最新】コンビニ Wi-Fiの現状

- 無料サービスは本当になくなった?
- セブンイレブンのWi-Fi提供状況
- ローソンで現在利用できるWi-Fi
- ファミリーマートのWi-Fiサービス
- コンビニWi-Fiはどこで使えますか?
- Wi-Fiは一日何回まで使えるの?
無料サービスは本当になくなった?
「コンビニの無料Wi-Fiはなくなった」という情報を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは半分正しく、半分は誤解です。
結論から言うと、全てのサービスが終了したわけではありません。具体的には、セブンイレブンが提供していた「セブンスポット」や、ファミリーマートの「Famima_Wi-Fi」といった各社独自の無料Wi-Fiサービスは、2022年頃に相次いで提供を終了しました。このため、「コンビニ独自の無料Wi-Fiは減少傾向にある」というのが正確な状況です。
しかし、これらの店舗でWi-Fiが全く使えなくなったわけではないのです。代わりに、NTTドコモが提供する「d Wi-Fi」のような、通信キャリアが展開する公衆無線LANサービスを利用できる店舗が増えています。また、ローソンのように、現在も独自の無料Wi-Fiサービスを継続して提供しているコンビニも存在します。
このように、サービス提供の形は変化しましたが、多くのコンビニで何らかの無料Wi-Fiを利用することは今でも可能です。
セブンイレブンのWi-Fi提供状況
前述の通り、セブンイレブンが独自に提供していた無料Wi-Fiサービス「セブンスポット」は2022年3月31日をもって終了しました。このため、現在セブンイレブンの店舗で誰でも無条件に利用できる独自のフリーWi-Fiはありません。
ただし、セブンイレブンの店舗が、携帯キャリア各社が提供するWi-Fiスポットになっている場合があります。
- docomo Wi-Fi
- au Wi-Fi SPOT
- ソフトバンクWi-Fiスポット
これらのサービスは、各キャリアのスマートフォンを契約しているユーザーであれば、無料で利用することが可能です。あなたがドコモ、au、ソフトバンクのいずれかのユーザーであれば、お近くのセブンイレブンでWi-Fiが使える可能性があります。
また、一部店舗ではd Wi-Fiが利用できるケースもありますが、全店舗で対応しているわけではないため、利用前に確認するのが確実です。
ローソンで現在利用できるWi-Fi
現在、主要コンビニの中で独自の無料Wi-Fiサービスを積極的に提供しているのがローソンです。「LAWSON Free Wi-Fi」という名前で、全国のローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100の店舗で利用できます。
SSIDと登録方法
ローソン店内でWi-Fi設定画面を開くと、「LAWSON_Free_Wi-Fi」というネットワーク名(SSID)が見つかります。これを選択して接続し、ブラウザを開くとログイン画面が表示されます。
利用には簡単なユーザー登録が必要ですが、入力するのはメールアドレスだけで、すぐに利用を開始できます。以前はPonta会員限定のサービスでしたが、現在は誰でも登録可能になっており、利便性が向上しています。
利用制限
「LAWSON Free Wi-Fi」は、1回につき60分まで利用でき、1日に5回まで接続することが可能です。合計で1日最大300分(5時間)使えるため、外出先での少し長めの作業にも対応できるでしょう。ただし、毎週水曜日の午前1時から午前5時まではメンテナンスのため接続できない点には注意が必要です。
ファミリーマートのWi-Fiサービス
セブンイレブンと同様に、ファミリーマートが提供していた独自の無料Wi-Fi「Famima_Wi-Fi」も2022年7月31日をもってサービスを終了しました。
その代わりに、現在はNTTドコモが提供する公衆無線LANサービス「d Wi-Fi」が全国のファミリーマート店舗に導入されています。
d Wi-Fiの利用方法
「d Wi-Fi」は、ドコモユーザーでなくてもdアカウントを持っていれば誰でも無料で利用できるのが大きな特徴です。dアカウントはメールアドレスがあれば誰でも無料で作成できます。
利用方法は、店内でWi-Fi設定画面を開き、「0001docomo」または「0000docomo」というネットワーク名(SSID)を選択します。その後、dアカウントでログインすることでインターネットに接続できます。一度設定を済ませれば、全国のd Wi-Fiスポットで自動的に接続されるため非常に便利です。
ドコモ回線を契約している方であれば、SIM認証によりさらに簡単に接続することが可能です。
コンビニWi-Fiはどこで使えますか?
これまで解説してきた大手3社以外でも、無料Wi-Fiが利用できるコンビニはあります。
代表的なのがミニストップです。多くのミニストップ店舗では、イートインコーナーを中心にソフトバンクWi-Fiスポットが設置されています。これはソフトバンクユーザー向けのサービスですが、誰でも利用できるわけではない点に注意が必要です。
また、北海道を中心に展開するセイコーマートでも、一部店舗のイートインコーナーで独自のフリーWi-Fi「seicomart-wifi」が提供されています。
このように、コンビニWi-Fiが使える場所は大手3社に限りません。ただし、どのコンビニでも全店舗にWi-Fiが設置されているわけではないため、店舗の入り口付近にWi-Fiステッカーが貼ってあるかを確認するのが確実な方法です。
Wi-Fiは一日何回まで使えるの?
コンビニで利用できる無料Wi-Fiの利用回数や時間には、サービスごとに制限が設けられています。それぞれの主な制限は以下の通りです。
サービス名 | 主な提供場所 | 1回あたりの接続時間 | 1日の利用回数 |
LAWSON Free Wi-Fi | ローソン | 60分 | 5回 |
d Wi-Fi | ファミリーマートなど | 制限なし | 制限なし |
表を見ると分かる通り、ローソンのWi-Fiには1回60分、1日5回という制限があります。これは、多くの人が公平に利用できるようにするための措置と考えられます。
一方で、ファミリーマートなどで利用できるd Wi-Fiには、時間や回数の明確な制限は設けられていません。このため、比較的長時間の利用にも向いていると言えます。
ただし、店舗の混雑状況や電波状況によっては、通信が不安定になることもあります。あくまで公共のサービスであることを理解し、マナーを守って利用することが大切です。
安全なコンビニ Wi-Fi利用と注意点

- 無料Wi-Fi利用に潜む危険とは
- アクセス履歴はバレる可能性も
- 代替案としてのレンタルWi-Fi
- 賢いコンビニ Wi-Fi活用のまとめ
無料Wi-Fi利用に潜む危険とは
手軽で便利なコンビニの無料Wi-Fiですが、その利用にはセキュリティ上の危険が伴うことを理解しておく必要があります。
最大の危険は、通信内容が暗号化されていない、あるいは暗号化が不十分な場合があることです。暗号化とは、データを第三者に見られても内容が分からないように保護する技術です。この保護が弱いWi-Fiを利用すると、まるで鍵のかかっていない部屋で会話をするようなもので、悪意のある第三者に通信内容を盗み見(盗聴)されるリスクがあります。
これにより、閲覧しているウェブサイトの内容、入力したIDやパスワード、クレジットカード情報などが漏洩してしまう可能性があります。
なりすましアクセスポイントに注意
もう一つの危険として、「なりすましアクセスポイント」または「悪魔の双子」と呼ばれる手口があります。これは、正規のWi-Fiスポットと全く同じ、あるいは酷似したネットワーク名(SSID)を持つ偽のアクセスポイントを設置し、利用者を誤って接続させる手口です。
もしこの偽のWi-Fiに接続してしまうと、通信内容が全て攻撃者に筒抜けになってしまいます。正規のWi-Fiかどうかを完全に見分けるのは難しいため、特に注意が求められます。安全対策として、個人情報の入力や金融機関のサイトへのアクセスは避ける、VPNを利用するといった自衛策が鍵となります。
アクセス履歴はバレる可能性も
「コンビニWi-Fiを使うと、閲覧履歴がバレるのではないか」と心配する方もいるかもしれません。この疑問については、誰に「バレる」のかを分けて考える必要があります。
Wi-Fi提供者への情報提供
まず、ローソンやd Wi-Fiの提供者側は、サービスの品質維持やマーケティング分析のため、利用者の接続情報(どの端末がいつ接続したか、どのくらいの時間利用したかなど)をログとして記録しています。これは、どの公衆Wi-Fiサービスでも一般的に行われていることです。ただし、この情報から直ちに個人の氏名や住所が特定されるわけではありません。
第三者による盗聴のリスク
問題となるのは、悪意のある第三者に履歴がバレるケースです。前述の通り、セキュリティが脆弱なWi-Fiを利用していると、同じネットワークに接続している第三者にあなたの通信内容、つまりどのサイトを閲覧したかというアクセス履歴を盗み見される危険があります。
これを防ぐためには、サイトのアドレスが「https」で始まっているかを確認することが一つの対策になります。「https」で始まるサイトは通信が暗号化されているため、比較的安全性が高まります。しかし、最も確実な対策は、信頼できるVPNサービスを利用して通信全体を暗号化することです。
代替案としてのレンタルWi-Fi
コンビニWi-Fiのセキュリティが心配な方や、出張や旅行先で安定的かつ安全なインターネット環境が長時間必要な場合には、ポケット型Wi-Fiをレンタルするという選択肢が有効です。
ポケット型Wi-Fiは、自分専用の回線を利用するため、通信が暗号化されており、公衆Wi-Fiに比べて格段に安全性が高まります。IDやパスワードの入力、オンラインでの決済なども安心して行うことが可能です。
また、1日単位でレンタルできるサービスも多く、必要な期間だけ手軽に利用できるのが魅力です。最近では、申し込みから受け取りまでをコンビニで行えるサービスも増えており、急な必要にも対応できます。例えば、「WiFiレンタルどっとこむ」のような事業者は、全国のファミリーマートなどで端末の受け取りが可能です。
通信速度や安定性も公衆Wi-Fiより優れている場合が多いため、動画視聴やオンライン会議など、データ通信量が多くなる用途にも適しています。
賢いコンビニ Wi-Fi活用のまとめ

この記事で解説してきた、2025年最新のコンビニWi-Fi事情と安全な使い方について、重要なポイントを以下にまとめます。
- セブンイレブンの独自Wi-Fi「セブンスポット」はサービスを終了した
- ファミリーマートの独自Wi-Fi「Famima_Wi-Fi」もサービスを終了している
- 現在、ローソンでは独自の「LAWSON Free Wi-Fi」が利用可能
- ファミリーマートでは主に「d Wi-Fi」が利用できる
- d Wi-Fiはdアカウントがあればドコモユーザー以外も無料で使える
- ローソンのWi-Fiは1回60分、1日5回まで利用できる
- d Wi-Fiには明確な時間や回数の制限はない
- 利用にはメールアドレスやdアカウントでの登録が必要
- 無料Wi-Fiは通信が暗号化されていない場合があり危険を伴う
- IDやパスワード、個人情報の入力は避けるべき
- なりすましアクセスポイント(悪魔の双子)に注意が必要
- アクセス履歴は第三者に盗み見されるリスクがある
- サイトが「https」で始まっているか確認するのが対策の一つ
- より安全性を求めるならVPNの利用が推奨される
- セキュリティや安定性を重視する場合はレンタルWi-Fiが代替案となる