ローソンで荷物を送ろうとして店内のラックを探しても、ヤマト運輸の伝票が見当たらずに困ってしまった経験はありませんか。実はローソンでは、ヤマト運輸の着払いや宅急便コンパクトを含めた関連サービス全般の取り扱いを行っていません。これは店舗の品揃えの問題ではなく、企業間の提携関係によるものです。そのため、持ち込み割引を期待して荷物を持っていっても受け付けてもらえないのが現状です。

- ローソンにはヤマト運輸の伝票や発送システムが存在しない理由
- 着払いや宅急便コンパクトを送りたい場合の正しい対処法
- 例外的にヤマト運輸の一部機能が関わっているスマリボックスの仕組み
- ローソンで利用できる日本郵便のゆうパックとのサービス比較
ローソンにヤマトの伝票はない?発送不可の真実

結論から申し上げますと、現在ローソンではヤマト運輸のサービスは一切利用できません。これには明確な理由があります。かつては提携していましたが、現在は「日本郵便(ゆうパック)」がローソンの物流パートナーとなっているためです。ここでは、多くの人が誤解しやすいポイントについて詳しく解説していきますね。
ローソンはヤマト着払い伝票も取り扱いなし
急いで荷物を送りたい時に「着払いの伝票ありますか?」と店員さんに尋ねるシーン、よくありますよね。しかし、ローソンで渡されるのは必ず「ゆうパック」の着払い伝票(ピンク色)です。
もし手元にヤマト運輸の着払い伝票を持っていたとしても、それをローソンに持ち込んで発送することはできません。ローソンのレジにはヤマト運輸の追跡番号を登録するシステム自体が存在しないからです。
注意点
ヤマト運輸の伝票に記入して荷物に貼った状態でローソンに持ち込んでも、レジで断られてしまいます。二度手間になってしまうので、必ず郵便局か、ヤマト運輸提携のコンビニへ向かいましょう。
宅急便コンパクトはローソンで購入・発送不可
小さな荷物を送るのに便利な「宅急便コンパクト」ですが、この専用BOXもローソンでは販売していませんし、発送もできません。「コンパクト」という名称はヤマト運輸独自のサービス名なんですね。
ただし、メルカリなどのフリマアプリを利用している場合、少しややこしいのが「ゆうパケットプラス」というサービスの存在です。
| サービス名 | 配送会社 | ローソン対応 |
|---|---|---|
| 宅急便コンパクト | ヤマト運輸 | × 不可 |
| ゆうパケットプラス | 日本郵便 | ○ 可能(専用箱販売あり) |
このように、似たようなサイズの専用箱サービスはありますが、互換性はありません。「宅急便コンパクトで送りたい」と考えている場合は、ローソン以外の選択肢を探す必要があります。
ヤマトの荷物をローソンでコンビニ受け取り不可
発送だけでなく「受け取り」に関しても注意が必要です。通販サイトなどで買い物をした際、配送業者がヤマト運輸の場合、受取場所としてローソンを指定することは基本的にできません。
ローソンで受け取りができるのは、基本的に「ゆうパック」や「レターパック」、あるいはAmazonなどの特定の提携がある荷物に限られます。ヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」などで受取場所を変更する場合も、選択肢に出てくるコンビニはセブン-イレブンやファミリーマートになります。
ヤマト持ち込み割引はローソンでは適用外
コンビニに荷物を持ち込むと送料が安くなる「持ち込み割引」ですが、当然ながらローソンにヤマトの荷物を持ち込んでも割引は適用されません。そもそも受け付け自体ができないからです。
逆に、ローソンで「ゆうパック」を発送する場合は、1個につき120円の持ち込み割引が適用されます。さらに、同じ宛先に2個以上送る場合の「複数口割引」なども利用可能です。
お得なポイント
もし配送業者にこだわりがないのであれば、ローソンから「ゆうパック」で送ることで、ヤマト運輸の持ち込みと同様の割引メリットを受けることができますよ。
ローソンにあるのは日本郵便のゆうパック伝票
では、ローソンにはどんな伝票があるのでしょうか。店内にあるのは、日本郵便の「ゆうパック」伝票です。主に以下の2種類が設置されています。
- 元払い伝票(青・白):発送料金をレジで支払うタイプ
- 着払い伝票(ピンク):受取人が送料を支払うタイプ
機能としてはヤマト運輸の宅急便とほぼ同じです。追跡サービスもあり、日時指定も可能ですし、こわれもの扱いもできます。店員さんに「伝票をください」と言うと、これらのゆうパック伝票を案内されることになります。
ローソンでヤマト伝票が使えない時の対処法

「どうしてもヤマト運輸で送らなければならない」「既にヤマトの伝票を書いてしまった」という方もいらっしゃると思います。ここでは、ローソンでヤマトの伝票や発送サービスが使えない場合の、具体的な代替案をご紹介します。
ヤマト伝票があるコンビニはセブンとファミマ
ヤマト運輸の荷物をコンビニから送りたい場合、以下のチェーン店へ向かってください。
ヤマト運輸取扱コンビニ
- セブン-イレブン
- ファミリーマート
- デイリーヤマザキ
- ポプラ など
特にセブン-イレブンとファミリーマートは店舗数も多く、24時間ヤマト運輸の荷物を受け付けてくれるので非常に便利です。これらの店舗であれば、レジカウンターで「元払いの伝票をください」と言えば、見慣れたヤマトの伝票をもらうことができますよ。
代替手段としてローソンのゆうパックを利用する
もし「運送会社はどこでもいいから、とにかく今すぐ荷物を送りたい」という状況であれば、そのままローソンのゆうパックを利用するのが一番の近道です。
サイズ区分もヤマト運輸と似ており、60サイズから170サイズまで対応しています。ただし、ヤマト運輸と違って「重量」も料金に関係してくる場合があるので(25kgを超える場合は重量ゆうパック)、重たい荷物を送る際は少し注意が必要です。
伝票はレジや店内の雑誌棚付近で無料で入手できるので、その場で記入してすぐに発送手続きが完了します。
メルカリのヤマト発送はローソンでなく他店へ
最近多いのが、メルカリなどのフリマアプリでの間違いです。出品時に配送方法を「らくらくメルカリ便(ヤマト運輸)」に設定していませんか?
この場合、ローソンの「Loppi(ロッピー)」や「Smari(スマリ)」にQRコードをかざしてもエラーが出てしまいます。「らくらくメルカリ便」を送れるのは、セブン-イレブン、ファミリーマート、またはヤマト運輸の営業所、PUDOステーションのみです。
解決策
もしローソンから送りたい場合は、購入された後でもメルカリの取引画面で配送方法を「ゆうゆうメルカリ便(日本郵便)」に変更することが可能です(ただし、匿名配送が維持できるか等の条件はアプリの仕様を確認してください)。
スマリボックスなら一部ヤマト返品が可能
ここで一つだけ例外をお伝えします。基本的に「ローソンとヤマトは無関係」なのですが、店内に設置されている「Smari(スマリ)ボックス」を使う場合に限り、ヤマト運輸が関わることがあります。
それは、AmazonやZOZOTOWNなどの「返品サービス」を利用する場合です。返品用のQRコードをスマリにかざすと、ヤマト運輸のネットワークを利用して返送されるケースがあります。
「あれ?この前ローソンでヤマトの文字を見た気がする」という記憶がある方は、おそらくこのスマリボックスの画面か、返品ラベルをご覧になったのかもしれません。ただし、これはあくまで特定の返品業務に限った話であり、私たちが普段使う「宅急便」をスマリから送れるわけではないので注意しましょう。
結論:ローソンにヤマト伝票はないため他店へ

ここまで解説してきた通り、ローソンにはヤマト運輸の伝票はなく、宅急便を送ることはできません。「ローソン ヤマト 伝票」と検索して解決策を探していた方は、以下のいずれかのアクションを取るのが正解です。
- ヤマト指定の場合:最寄りのセブン-イレブンかファミリーマートへ移動する。
- 指定がない場合:ローソンのレジで「ゆうパック伝票」をもらい、そのまま発送する。
- メルカリの場合:「らくらくメルカリ便」なら他店へ、「ゆうゆうメルカリ便」に変更できるならローソンで発送。
それぞれのコンビニには得意とする配送キャリアが決まっています。「ローソンは日本郵便、セブン・ファミマはヤマト」と覚えておくと、今後迷わずに済みますね。ご自身の状況に合わせて、最適な発送方法を選んでみてください。

