最近、ライブやイベントのチケットを発券しようとしてファミリーマートに行ったら、あの緑色のFamiポートがなくて焦ったことはありませんか。実は現在、チケットの手続きはすべてマルチコピー機に統合されているんです。でも、いざ操作しようとすると買い方がわからなかったり、支払い方法でPayPayが使えるのか疑問に思ったりすることもありますよね。画面操作中にエラーが出て発券できないなんてことになると、後ろに人が並んでいないか気になって冷や汗ものです。この記事では、そんなマルチコピー機でのチケット購入に関する手数料や操作手順をわかりやすくまとめました。

- マルチコピー機を使ったチケットの基本的な買い方と操作手順
- 予約済みチケットの発券方法と13桁の番号入力のコツ
- PayPayが使えない点など支払い方法に関する重要な注意点
- 発券できないトラブルの原因や手数料を安く抑えるポイント
ファミリーマートのマルチコピー機でのチケット購入手順

以前とは少し勝手が変わり、すべての操作がコピー機と一体化したタッチパネルで行われるようになりました。ここでは、初めての方でも迷わない基本的な操作フローから、便利な検索テクニック、そして気になる手数料の仕組みまでを順を追って解説していきます。
初心者向けチケットの買い方と操作
ファミリーマートに入店して、まず探すべきは「マルチコピー機」です。以前あったFamiポートはすでに撤去されているため、コピーや写真プリントをするあの複合機に向かいましょう。操作はすべてタッチパネルで行います。
基本的な流れは非常にシンプルです。トップ画面には様々なメニューアイコンが並んでいますが、迷わず「チケット」というボタンをタッチしてください。ここがすべての入り口になります。
操作のポイント
「チケット」ボタンを押した後は、自分の目的に合わせて以下の2つのルートのどちらかを選ぶことになります。
- 予約済みチケットの支払・発券: ネットですでに予約済みのチケットを受け取る場合
- チケットを探して購入する: その場で映画やレジャー、高速バスなどのチケットを探して申し込む場合
画面の指示に従って進むだけなのですが、タッチパネルの反応や画面遷移が少しゆっくりに感じることもあるかもしれません。後ろに人が並んでいると焦ってしまうので、事前にどのメニューを選ぶかイメージしておくとスムーズですよ。
予約済みチケットの支払いと発券
イープラスやチケットぴあ、楽天チケットなどで事前に予約したチケットを発券する場合、最も重要なのが「13桁の払込票番号(引換票番号)」です。この番号さえあれば、面倒な検索は一切不要です。
「チケット」メニューから「予約済みチケットの支払・発券をする」を選択し、画面上のキーパッドで13桁の番号を入力します。このとき注意したいのが、入力ミスです。スマートフォンの画面を見ながら入力することが多いと思いますが、桁数が多いので一気に入力しようとせず、確認しながら進めましょう。
番号は事前にスクショを!
店内でメールやマイページを開こうとして、電波が悪くて繋がらない…というトラブルが意外と多いです。レジ前や端末前で慌てないよう、必ず番号が表示された画面のスクリーンショットを撮っておくことを強くおすすめします。
番号を入力し終えると、予約内容(公演名、日時、金額など)が表示されます。内容に間違いがなければ「OK」を押し、端末から出力される「Mコピーサービス申込券」を持ってレジへ向かいましょう。
ディズニーなどJTBチケットの検索
店頭で直接チケットを購入する場合、特にディズニーリゾートや美術館、テーマパークなどの「JTBレジャーチケット」を探すなら、「商品番号検索」が圧倒的に便利です。
普通に「エリア検索」や「ジャンル検索」から探そうとすると、膨大なリストの中から目的の施設を見つけ出すのに時間がかかり、非常にストレスが溜まります。そこで活用したいのが、JTB公式サイトなどで公開されている7桁の商品番号です。
時短テクニック:商品番号で探す
「チケット」→「JTBレジャーチケット」→「商品番号で探す」を選択し、例えば「0262294」のような7桁の数字を入力するだけで、一発で目的のチケット画面にたどり着けます。
ディズニーやUSJなどの人気チケットを購入予定の方は、来店前にスマホで「施設名 JTB 商品番号」と検索して、番号を控えてからお店に行くと驚くほどスムーズに購入できますよ。
Famiポート撤去による操作の変化
冒頭でも触れましたが、緑色の端末「Famiポート」は2022年の夏頃までに全店舗から撤去され、その機能は新型マルチコピー機に統合されました。久しぶりにチケットを発券しようとした方が「あれ?どこでやるの?」と戸惑う最大の要因がこれです。
統合によるメリットは、店舗内のスペースが広くなったことですが、ユーザーとしては「コピー機の画面でチケット操作をする」という新しい体験に慣れる必要があります。特に、物理ボタンがあったFamiポートと違い、すべてがフラットなタッチパネルになったことで、操作感の違いを感じるかもしれません。
ただ、基本的なメニュー構成や「13桁の番号を入力する」という核心部分は変わっていませんので、一度場所さえ把握してしまえば、そこまで難しく考える必要はありません。
発券に必要な手数料とコストの仕組み
チケット代金以外にかかる「手数料」。レジで会計する際に「思ったより高いな」と感じたことはありませんか? 実はチケット購入には、いくつかの見えないコストが積み重なっています。
| 手数料の種類 | 目安金額(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| システム利用料 | 220円/枚 | チケットシステムの利用料 |
| 発券手数料 | 110円/枚 | 店舗でチケットを印刷する代金 |
| 決済手数料 | 220円/件 | コンビニで支払う際の手数料 |
例えば3,000円のチケットを店頭支払・店頭発券で購入すると、これらが加算されて合計3,550円ほどになることがあります。約18%も上乗せされる計算ですね。
少しでも安くするコツ
WEB予約の時点で「クレジットカード決済」を選んでおけば、店頭での「決済手数料(220円)」が無料になるケースが多いです。店頭では「発券手数料」と「システム利用料」だけで済むため、少しでも節約したい方は事前のクレカ決済をおすすめします。
ファミリーマートのマルチコピー機チケット決済と注意点

チケットが無事に発券できそうでも、最後のレジでの支払いで躓くケースが後を絶ちません。特にキャッシュレス決済が普及した今、「何で払えるのか」は非常に複雑です。ここでは決済の落とし穴やトラブル対応について深掘りします。
支払い方法でPayPayは不可
ここが一番の落とし穴なのですが、ファミリーマートでのチケット支払いにおいて、PayPay(ペイペイ)などの他社バーコード決済は原則として利用できません。
おにぎりやお弁当を買うときは普通にPayPayやd払い、楽天ペイが使えるので、その感覚でレジに行くと「申し訳ありません、こちらは現金かFamiPayのみとなります」と言われてしまい、慌てて財布を探す羽目になります。
使えない決済手段リスト
- PayPay、LINE Pay、d払い、楽天ペイなどのバーコード決済
- Suica、PASMO、WAON、iD、QUICPayなどの電子マネー
- Tポイント、dポイント、楽天ポイントでの支払い
- QUOカード
「普段は使えるのにチケットだけ使えない」という特別ルールが存在することを、しっかり覚えておきましょう。
クレカやFamiPayの利用条件
では、現金以外で何が使えるのかというと、基本的には「クレジットカード」とファミマ独自の「FamiPay(ファミペイ)」です。
クレジットカードはVISA、JCB、MasterCardなど主要ブランドに対応しています。ただし、一部の自治体指定のごみ処理券や、Famiパスなどの特定商品は「現金のみ」と指定されている場合があり、カードが通らないことがあります。
FamiPay払いがお得?
スポーツくじ(totoやBIG)を購入する場合などは、FamiPayで支払うと独自のボーナス還元が受けられることがあります。ファミリーマートを頻繁に利用する方なら、チケット購入用にFamiPay残高をチャージしておくのが、最もスマートで損をしない方法かもしれません。
発券できないトラブルの原因と対策
「番号を入れたのにエラーが出る」「発券できない」というトラブルに遭遇した際、まず疑うべきは「店舗の間違い」です。
意外と多いのが、WEB予約時に受取店舗を「セブン-イレブン」や「ローソン」に指定してしまっているパターン。イープラスなどのシステムでは、指定したチェーン以外では一切発券操作ができません。予約完了メールをよく確認してみてください。
また、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のチケットをWEBチケットストアで購入した場合、コンビニ支払いの指定先が「ローソン」限定になっていることがあります。この場合、どうあがいてもファミリーマートでは発券できません。
その他のエラー要因
- メンテナンス中: 深夜(特に1:25~6:30頃)はシステムメンテナンスでサービスが停止していることがあります。
- 入力ミス: 氏名の入力で「全角スペース」が必要な場合に半角になっていたり、入力形式が異なるとエラーになります。
申込券の有効期限と30分ルール
マルチコピー機での操作が完了すると、「Mコピーサービス申込券」という長いレシートのような紙が出力されます。これをレジに持っていくわけですが、ここには「出力後30分以内」という厳しい時間制限があります。
この時間を過ぎてしまうと、せっかく出力した申込券が無効になり、バーコードを読み取ってもらえません。もう一度マルチコピー機の操作からやり直しになってしまいます。
「申込券を出した後に、雑誌を立ち読みしてからレジへ行こう」とか「商品を選んでからにしよう」と思っていると、あっという間に30分が経過してしまいます。出力したら、まずは真っ先にレジで支払いを済ませるのが鉄則です。
CIC信用情報開示報告書の出し方
少し特殊な利用法ですが、マルチコピー機では自分の信用情報(クレジットカードの支払履歴など)を確認できる「CIC信用情報開示報告書」の利用券を購入することも可能です。
これも「チケット」メニューの中に含まれているのですが、探し出すのが非常に難しいため、前述したJTBの商品番号検索を使うのが一般的です。
商品番号「0262294」を入力すると、「CIC開示利用券」が表示されます。住宅ローンの審査前などで急ぎ確認したい場合、郵送を待つよりもコンビニで即時発行の手続きができるのは助かりますよね(※コンビニで受け取れるのはあくまで利用券で、実際の開示報告書はスマホ等でダウンロード閲覧する流れになります)。
ファミリーマートのマルチコピー機チケット活用の総括

今回は、ファミリーマートのマルチコピー機を使ったチケットの買い方や、意外と知られていない決済のルールについて詳しく見てきました。Famiポートからの移行で操作に戸惑うこともありますが、ポイントさえ押さえれば決して難しくはありません。
最後に、重要なポイントを振り返っておきましょう。
記事のまとめ
- 操作は「チケット」メニューから。予約済みなら13桁の番号、直接購入ならJTB商品番号検索が便利。
- 支払いにPayPayや電子マネーは使えない。現金、FamiPay、クレジットカードを用意する。
- 申込券を出力したら30分以内に必ずレジへ行くこと。
- 手数料を節約するなら、WEB予約時にクレカ決済を済ませておくのがおすすめ。
これらの知識を持っていれば、レジ前で焦ることなく、スムーズにチケットを手にすることができるはずです。ぜひ次回の発券時に役立ててくださいね。

